[偶然]
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次の瞬間…

Aが振り向き「?!」
Cに向かって走ってきた。Cは怖くて動けなかったらしい。

A「ぉぃ!おい!おい!見た?…(笑)」
C「…」
A「…お前俺が今日何であの話ししたか分かる?(笑)」
C「…何が?」
A「お前知っとろう?」
C「知らん…」
A「お前分かっとろう?」
C「・・・」
C「知らんて!!」
A「まぁいいわ。言うなよ(笑)」
A「あ、皆に俺の事ごまかしとけよ。
そうすりゃお前は見逃しちゃるけ」
C「俺は!?」
A「そう(笑)」そういうとAは山を降りて行ったらしい。
それを聞いて俺はゾクッとした。
ってかAは普段そんな事言う奴じゃないし、そもそも「知ってる?」て何をだよ。
Cに聞いても分からないの一点張り。Cは嘘ついてるんだろうか?でも、何故?

ともかくB、Dと合流し俺はこの事をBとDにも話した。
ハッキリ言ってバカバカしい話しだ。でもAは何処にもいない。
もう泣きたかった。
もちろんCを問い詰めたが、嘘をついてるようにも見えない。 確かにAの荷物もなかった。

明け方、とりあえず俺らは下山しその足でAの家へ向かった。
俺、B、Dはキレ気味。Cは若干震えていた。A家に着いたが誰もでない。自己中野郎は寝てんだろうと、キレ気味なまま俺らは家に帰った。
翌日、午前10時頃
俺ん家の電話が鳴った。Bからだ。
B「…ねぇどうしよう…」
俺「何が?」
B「イヤAのこと」
俺「あぁ…後でAんとこ行こうや」
B「イヤ違うんよ…お前ん家警察から電話あった?」
俺「何で警察なん?」「何なんよ?意味不明やん」
B「Aの事で…」
俺「だけんAがどしたんかちゃ!何よ?はよ言えや」
B「Aが死んだ。昨日、自宅で首吊ってたって…」そう聞かされた。

俺は吐き気がした。ってか何でAが死ぬ?意味が分からなかった。嘘か?
イヤ、嘘をつく必要がない?俺の頭は混乱していた。

その後、俺の家にも警察から電話があり俺らは事情聴取を受けたが
遺書も発見されたため自殺という事になった。
警察「一応遺書も見つかって自殺って事なんだが、原因とか知らんか」
俺「…原因って?…そんなん分からんです僕にも…」
警察「A君に何か変わったこととかなかった?」
俺「…分からんですょ…」俺「あ、遺書。遺書には何て書いてたんですか?」
警察「ん〜遺書ね、そばに木の棒が落ちてて紙が貼付けてあったんだよな。」
俺「棒?」
警察「そう。おかしいんよな。その棒に遺書らしき札のような紙キレが貼付けられてた」
俺「……で紙には何て?」
警察「う〜んこういうのは言えないんだよ」
そんなやり取りを終え俺は家に帰された。

続く