[温泉旅館
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嫌な視線を感じながらも、他の2人と「あの**先生はだめだよ。」とか
「最近、婦長さんがどーしたこーした。」など職場での愚痴やうわさ話に
花をさかせておりました。話をしている間にも、その”視線 ”が
だんだん強くなって行くのを感じながら、、、

「ふっ」と気を抜いた途端にきたそうです。両肩に「ズシリ」と、
姉が言うには、霊にもいろいろ種類があって「寂しいから自分に気がついて欲しい」「自分が死んでいる事を知らないで、生前と同じにふるまっている」
等の霊はまだ良いそうです。たちの悪いのが「自分が苦しんでいるのだから
おまえも苦しめ!」といった類いの霊だそうです。(うーん人間と一緒だ)

姉の両肩にのってきたのは「後者」でした。

「うわ、これはまずいな。」とりあえず、いつも常備している荒塩を
両肩に振りかけました(備えあれば憂いなしともいいますし、、、)
友人2人は姉が”見えてしまう人 ”と言うことを知ってますから、
塩を取り出した時点で気がつきました。

友人A「なんか来た?」姉「うん、さっきから後ろにいる。今私の肩つかんでる。」友人B「やばいやつ?」姉「かなりやばいかな。」
友人A,B「どうしたらいい?部屋変えてもらおうか。」
姉「部屋変えても多分ついて来ると思う。」
姉「私の後ろの壁、なにかある?」
友人「絵、風景画。」
姉「悪いけど、裏を見てくれる?」友人2人びびりました。
「大丈夫だから、見て!」と姉。

友人2人、おそるおそる絵をめくってみました。その絵の裏には
御札が貼ってありました。

友人2人パニック状態!姉もさっさと逃げたかったそうですが、でも
このままにするわけにもいかず、「ね、線香買ってきて、それとお供えになる
お菓子とか果物。」と友人に頼みました。

続く