[波長]
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すぐに折り返し電話がかかってきて
「粗塩と小豆を用意して家で待ってて。
お祓いする人つれていくから」
そう言うと電話をすぐに切られた。
塩は家にあったが、小豆なんて一人暮らしの家にはないので
買いに行こうとしたら、部屋の中に
落ちているはずのないガラスのかけらが落ちていて
それを踏んで、私は足の裏を怪我してしまった。

幸い深い傷ではなかったので軽く手当てして
小豆を買いに行き戻った頃、また占い師の友達から電話があり
「その小豆と粗塩をフライパンで良く熱して、それから冷ましておいて」
と言われた。
言われた通りにそれをつくり、冷めた頃に
友達が「お祓いをする人」を連れてきた。
その人は私を見るなり
「足、痛かったでしょ。邪魔してんだよね」
と言ったのだが、
私はついさっき足をけがした事は友達には言っていない…。
二人は部屋に入るなり左隅を見ながら何か話している。
そして、「最近ずっとあそこに居なかった?」と
部屋の左隅を指差す。
確かに、そこにはベッドを置いており、休みの間
頭の位置にパソコンを置いて私はずっとそこにいたのだ。

「若いおしゃべりな男の子が居る」
二人は左隅を指差し声をそろえて言う。
私は、知っている人が亡くなったとは言ったが
そのAがお喋りな若い男だなんて伝えていない。

さらに、持ち手が貝殻で装飾されたペーパーナイフを渡され
しばらくそれを枕元においておくように言われた。

「海で亡くなってるから、海の物嫌いなんだよ」
海で亡くなった事も、私は言っていなかった…。
セージ?というお香のようなものを部屋に焚かれ
月の写真と木星?の写真を部屋の左隅に貼られた。
さっき作った小豆と粗塩を煎ったものを
玄関と部屋の四隅に置き、
さらに、小さな容器に入れて持ち歩くようにも言われた。
数日たったら燃やした後灰を水に流すか
近くの土のある場所に埋めるようにと言われた。
「目の腫れもあと3日くらいしたら治るよ」
そう言って友達とお祓いをする人は帰って行った。
あまりに現実離れ過ぎていて見ているだけで終わったが、
本当に3日もすると目の腫れは治っていた。
(病院に行ってもなおらなかったのに)
全部が終わって落ち着いた頃
占い師の友達に
「なんで私のところにA君はきちゃったんだろう」
と聞いてみると
「たまたま波長があって、自分の事を考えてくれる人だったからだよ」
と言われた。
全部が偶然の一致とは思えない体験だった。
長文失礼。


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