[強行引っ越し]
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翌朝、目が覚めたらM子さん他数人は既に仕事に出かけ(日曜なのに・・)
残りの人たちで、ファミレスでブランチをして解散。
あの押し入れのおじいさんの話は誰にもしませんでした。

A氏M子夫婦さんは私にとって尊敬する人で、その人たちの部屋で出たなんて言えません。
例えそれが夢だとしても、そんな気の悪いことは口が裂けても言えませんでした。
夢だと思いたかったですし・・・

後日、M子さんと二人で昼食する機会が出来ました。
おバカな雑談あとM子さんは笑顔をそっとしまって、変な話だけどと話題を変えて言い出しました。
「あそこ、ヤバイのがいるっぽい。」  「ヤバイ?」
「そう。いわゆる幽霊・・・・・」
M子さんもあの青白いおじいさんを見たことを話し始めました。
ほとんどあの夜のおじいさんと同じ!!!!

あの夜私に起きたことをM子さんも気が付いたと思いました。
でも、気が付いてないみたいな感じでM子さん一人で話を進めて行きました。

「もう、ダメあそこ・・・」 M子さんは、引越しをしたいらしい。
そりゃ、私もその気持ちわかります。
あれは怖い!!!

「Aになんて言えばいいのかなぁ・・・」とM子さん。
A氏は霊なんて信じないタイプ。
「そのまま、言うしか・・・」と私。
A氏はけっこう理解してくれやすいタイプ。 M子さんが悩んでるなら行動を起こすと思われます。

「だよね。 籍入ったし、気分転換にもなるしね。 出来るだけ早く引越し計画根回し始めようかな。w」
「お手伝いしま〜〜す。^^」
「でも引越しは来年かな・・・もう11月後半、12月はAもウチも鬼のようなスケジュールだし・・」
とM子さんはガックリ模様。
いくらA氏が理解してくれても、年内は不可能だと思われました。

12月半ば、電話を切った兄がA氏の引越しを手伝いにいくと突然言い出しました。
そして私を誘いました。
二日後の日曜日A氏引越し。
私は期末テスト期間だったけど、OKの即答しました。

引越し当日、ほか4人の友人も加わって、引越し決行。
そして、無事終了。
新婚さんの新居は、高台の神戸の夜景の眺めが素敵なマンション。3LDK。
かなりグレードアップでした。
庶民的なA氏M子さんカップルが、ちょっぴりセレブチックに見えてうらやましいと同時に、若干の距離も感じました。
そして、そのときは、突然の引越し理由はA氏M子さんは話をしませんでした

続く