[嗤う人々]
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数日後
KはGとは全く遊ばなくなり、あえて避けてたらGが怒り出し学校で喧嘩になった。
その後殴りあいに発展して先生に呼ばれて話合いをすることになったとの事。
ただし、Kは避けては居たが手を出したわけでもなく文句を言ったわけでもないのでGが悪いということに
なり、先生はGに謝れと詰め寄ったらしいが、Gは文句を言いながら謝らずにそのまま家に帰っていった。
その時に、Kは裏S区の怖さを再度身にしみる出来事が起こる。
それは上記にも書いてるけど「子供の喧嘩に一々親が出てくる」
KとGの喧嘩で話合いだったのにも関わらず次の日に一々Gの親と母が来て
先生に詰め寄りKを呼んで再度Gとの話をさせろ。それからそこにその二人も立ち会う
との無茶苦茶な要求。でも、先生が情けないやつなのか、それともそちら側のニンゲンなのか
それを了承。
以下会話
先生「いや、昨日はいい加減な話になってしまったからちゃんと話合え、な?」
K 「え?昨日話たじゃないですか。俺は別に何もしてないのにGが殴ってき・・・」
G母「うるさいねぇ!お前の話聞きたいで来とんやない!」
G 「いや、Kが無視して俺を追い詰めたけよ」
K 「はい?俺そんなことしてませんし、っていうか、もう良いですよ。ごめんなさい」
先生「ん、喧嘩両成敗って感じでね。Gも。ほら」
G父「Kに最初に会ったときに言ったと思うけどのぉ。覚えとらんか?お?」(にやにや笑ってたとの事)
ここでKはG父、G母の最初の言葉を思い出したらしい
「Gと仲良くしとけ」、「Gと仲良くしいや。」
この言葉を聞いた時は普通の親の挨拶と思ってたけど色々考えなおしたら明らかにおかしい。
普通は
「Gと仲良くしてね。」若しくは「二人とも仲良くしいや」
でもこの家庭では
「Gと仲良くしとけ。」
そんなに違和感が無いことかも知れないけどよくよく考えれば明らかに自分優位。それを再度強制なのか
強要してるGの父は話が通じるとは思わない。と思ったらしい。
そしてKがもう、Gは謝らなくてもいい。俺が無視したのかも知れない。でもGとは仲良くなれない。
ごめんけど関わらないでほしい。との事を言って、最後に再度謝って全てを終えたらしい。
ただ、帰る時にGの家族がケタケタ笑ってたところを見たときに再度恐怖心が自分を襲いそれ以降裏S区
のニンゲンとは話もしなくなったとの事。
以上がKの話。
本当かどうかは一切不明だけど、Kという友人は信用できるので「俺は」本当だと思う。
それとこの年になるまで「裏S区の人間は怖い」と大人に言われているのは暴走族や
不良がかなり多く、又精神病が近くにあるため良くある噂で、患者が外を歩き回ってて
殺人事件が多い、とか精神病院の施設の中に多数の患者が無残な死に方を強いられている
とかの噂により怖がられてると思ってたけど、この年になり色々事情が分かってきて何故
裏S区と言われているか、そして怖がられているかがかなり分かってきた。
それ(色々な事情の事)が差別をされるだけの事情になるのかどうかはわからないけども、
それが原因で恐れが生まれて避けられていると言うのはどうしようもないような気もする。
又この年齢になってからだけど裏S区についての怖い話、奇妙な話、奇怪な言い伝えをかなり
聞くようになっていた。(高校時代は全く知らなかったような事です)
今現在は新S区と名前を変えて新興住宅や、大型マーケット等も段々建ってきてるけども
その地域だけは未だに街灯も無く、葬式や冠婚も独自のやり方でされており、就職もそこの住民は
そこの地域にある職業についてる。(酪農、農業、漁業って感じ。もちろん普通に就職する人もいますので
悪しからず。)
続く