[嗤う人々]
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こんな感じの流れでいきなりGの父親が怒り始めたらしい。それで飯食ったらすぐにGの部屋に行って
再度GとGの兄に「その名前はかみさんみたいなもんやから言うたらいけん」と念押しされたらしい。
まぁKからしたらかなり居づらい場所になってしまったらしくて、Gの父が
「さっきはすまんのー。あんま気にすんな。おい、K、風呂入って来い。きもちいいけん」
と言いに来てくれてやっと変な居心地の悪さから解放されたそうだ。
まぁ、風呂も普通に入ってGも風呂上がって寝る時間になるまで適当にゲームしたり話したりして
時間つぶしてた。その時にGの兄が友人を呼んで一緒に遊ぶか?って聞いてきたのでそれから外に遊ぶことに
なった。田舎ならではというのとその地域の特色というのも合間ってかその辺りは本当に不良が多く
暴走族の真似事をするやつらが結構多い。GもGの兄貴もバイクを持っておりKを連れて皆と遊びに
行くことになったそうだ。
それから数分後に用意ができたのでGの後ろにKが乗ってGの兄貴についていくことになったらしいけど
そこで外に出たときにKが「異常」に気付く。
GもGの兄貴にも「異常」では無いけども、Kにとっては異常以外の何モノでもない。まぁ、都会と田舎の
違いかもしれないけど、街灯が全くない。今のご時勢に舗装されてない道もそうだけど、街灯が無いと言う事が
Kからしたら「異常」。恐怖でしかなかったらしい。夜の9時ぐらいのため辺りは真っ暗。
別に田舎なら当たり前だろって言う人も居るだろうけど、俺もこの状況は知っているから言える。
宮崎県のど田舎(失礼。。。)の村に行ったときの、商店まで車で30分、自動販売機まで歩いて
20分の場所に行ったときでさえ、凄く遠くにだけど、街灯が見える。田畑だけが広がってる場所なだけに
少なくとも対面にある光ぐらいは見える。けど、この地域は(裏S区全体がそうではありません。)
田畑が広がっていて向こうまで見渡せるだけの視界があるのに街灯は見えない。闇が光を吸い取ってる。それほどの地域。
その「異常」にかなり怖がりながらバイクでずっと進んで5分ぐらい言ったところの広場の様な場所で
Gの兄の友人が5,6人集まっていた。Kが挨拶したら結構気さくに話してくれる人たちだった。
ただし、ヤンキーと言われる部類のファッションとしゃべり方。全員裏S区出身者でG兄の幼馴染。
そこでやる事は特に無くタバコ吸ったり、酒のんだり、Kにバイクの乗り方を教えたり、って感じで
遊んでた。その時にもう一台バイクが来たらしく降りてきて早々に
「まじ、兄貴うぜぇ。あいつまじおかしすぎ。意味分からん。」と言いながら降りてきた。(彼がH)
再度会話(G兄の友人は6人いるが重要人物を友人A、Bとする。他は話には加わってるが特に必要ないので)
G兄「おぉ、H。おっせぇぞ」
H 「おぅ、だれかそいつ?なんしよんか?あー?」
G兄「Gのツレよ」
K、G「あ、どうも」
H 「ほうか、アッー!あいつマジうぜぇー!」(地面を蹴ったり、つばを吐いたりしながら。)
友人A「うっせぇのー、来てすぐに、なんなんか?どうしたんか?」
H「あいつ狂っとるわ。まじ、どっか病院入れーよ」
友人A「またか?ほんと、どうしようもないのぉ」
友人B「××××さんがきたんちゃう?」
G 「こんなこわい場所でいらん事言わんでくださいよー」
H「いや、来たんやって〜。おれのオカンがいいよるわ」
G兄「ほなお前もみえるんちゃうん?」
H「いや、何がみえるんかも全然わからんし、ちゅうか小便ぐらいトイレでせぇや、いきなり居間で
もらしよるん。あほやけ、まじで」
友人A「なんじゃ、そりゃ。むちゃくちゃやね」
H「しかも笑わないけんけね。もう、うぜー。目の前であんなんされて笑えるかって」
G兄「笑っとったんやろ?」(ニヤニヤしながら)
H 「あたりまえじゃ。こわかろうもん。」(こちらもニヤニヤ状態)
友人B「じゃぁ、おばちゃん今度やるん?それともつれていくん?」
H 「家じゃせんやろ。どこに行くかわからんし」
友人B「ほな、奥さんはどうするん?やるん?」
H 「いや、せんやろあんだけおかしかったら別れたいやろおし。それに普通のときにも殴られたりしとんに」
G兄「あそこん奥さんの母親もせんの?」
H 「いや、もうしんどるし」
友人A「ほしたらYのばばぁにでもお願いでもするんやろうね」
G兄「うゎー、めんでぇー。あそこしょっちゅう(結構)通りよるけんめんどいわ」
H 「今から行くっちいいよったけん、俺もいかないけん。」
友人B「ほしたら、言って来いや。俺らもいこうか?」
友人A「そやね、ひまやし」
ここで、友人A、B、G、G兄、K、Hはそこに行くことに。
他のメンバーは帰宅。
続く