そしたらドアが叩かれまして、言われました。
大家さんに。
「美奈さん?この子たちだけどねえ」
慌てて弁解しようとドアを開けた瞬間、厨房たちは物凄いスピードで部屋に転がり込んで来て、言いましたよ。
「ケンカしちゃったんです〜」
大家さんは大家さんで、私が必死に首を振っても
「仲良くしてくださいよ。苦情が出ますからね。ああ、でも美奈さんにこんなしっかりしたお友達がいるなんて安心ねえ」
・・・気がついたら、背後に彼女が!!またにこやかに挨拶を返す彼女に、私、言い返せませんでした・・・。
とにかくその後、私はご飯作りました。背筋にぞわぞわしたものを感じながら、作りました!
電話したかった。助けも求めたかったけど、怖くてそれどころじゃ・・・。
なんで携帯の充電器忘れちゃったんだろうとか後悔しながら、肉しかないような料理をつくって、
大皿は一枚しかないし、唯一の大きなお鍋に入れて運んだんです。
「不細工な見かけねえ」
「入れ物ないんですよ。堪えてください」
そして、とにかく片付けようとしたら、後ろで6人が貪り食ってるんですよ・・・。
大鍋一杯の肉料理を。しかも、その時気がついたのですが、彼女とんでもない大食らいなんです!
信じられないかも知れないですが、お肉の三分の二ぐらい一人で食べてたんじゃないかな。
その食事風景の異様なこと!しかも、片手には1リットル牛乳!!恐ろしい!!!
この時にはもう、厨房たちの追い出しも諦めてました。だって、また表で騒がれでもしたら・・・
以前に止まりに来た友人がお酒を飲んで騒いだ時にも怒られてるので、(彼女はいい人です。
その時だけ羽目を外しただけで、今も仲良くしてますし、反省してくれてます)
また騒動になったらと思い、とにかく明日のコミケ本番まで我慢しようと思いました。
それに一度友人から電話が入る予定なので、その時にSOSをと思って・・・。それまでの辛抱だと思って、
私の方はもう食欲なんてないので荒らされた部屋を片付けながら彼女たちの晩餐を眺めてました。
そして食べ終わった後、とにかく片付けをしてお風呂を沸かしましたよ。
続く