[怖いのは幽霊?]

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何故か表情はよくわからなかったのですが、とりあえず、
ゆっくりと、其の女性が教室に入ってくる。
足を引き摺る感じで此方へ向かってくる事に、私はパニックでした。
そうしてやがて、私よりも少しだけ前にいた姉へと、
表情を近付けていくのに、私は殺される!と思い、
ぎゅっと目を瞑りました。
其の瞬間、繋いでいた手がぎゅっと握り締められ、
お姉ちゃんは動けるんだ!と驚いた事を。
そして其の後の事をはっきりと覚えています。
「気持ち悪い顔近づけんな。」
はっきりとした姉の言葉にまた驚いて目を開いて其方を向いて、
初めて姉の本気でキレた顔を見ました。
と、一歩遅れて動ける事に気付き、
更に遅まきに、女性が居なくなっている事に気付きました。
暫く何が起こったかわからずに呆然としている私に、
いつのまにか日記帳を持った姉が微笑みかけて、帰ろう、と言いました。

まぁ、其の笑顔が一番怖かったですが。

其の学校に何か曰くがあったのかどうかは解りません、
当時はそんな事知りたくもなかったし調べる方法も知らず、
大体にして、誰にも其の事を話せませんでした。
ただ、後から姉にちょっとだけ其の話をした時には、
姉は、笑って、怖かったよねぇ、とだけ言いました。
気持ち悪い顔、と形容したのはどんな顔だったのかと、
訊ねてもみましたが、特にどうだったとは教えてくれませんでした。
以来、不可思議な体験はしていません。

文章が上手く纏められず、長文乱文すみませんでした。
次があったらちゃんと文字数考えます;
読んでくださった方は、ありがとうございました。

 


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