[地下の世界]
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僕が(お、お、おっぱいを・・・?)と考えていたら
お姉さんのボインがみるみる近づいてきて、僕の間近でかがむとお姉さんの
髪の毛が僕の首筋に当たり、甘い香水のにおいがして
お姉さんが「早く〜持ってぇん」と囁いたので、
僕は心の中で「だめぇ!!K子が見てる!K子が見てるのぉー」と
熱い戦いを繰り広げつつも、欲望に負けて両手をおずおずと差し出すと
ズシリと重たいおっぱいの感触ではなく、ズシリと重たい買い物袋が
両手に握らされていました。
お姉さんは「落としたらあかんよー」と言って、背を向けて歩き始めました
僕がボーっと突っ立っていると
K子はお姉さんの言葉を真似するように「落としたらあかんよー」と言って僕を追い越して
お姉さんと並んで歩き始めました
そして前の方で二人が楽しそうにしゃべり始めました。
しかたなく僕もしぶしぶと歩き出しました。
僕たちがやってきたドアを背にして少し進みとT字路になっていて、
右の方はずーっと並木道が続いており、正面は木々の間から白い建物が見えました。
お姉さんとK子は左の方に曲がりました。左の方も並木道が続いていました。
並木道のところどころには青白い光を放つ街灯が立ってました
お姉さんとK子の会話の内容は大体こんな感じでした
K子「お姉さんの名前はなんていうの?」
お姉さん「わたしはサオリっていう名前なんよ」
K子「お姉さんは何してる人?」
お姉さん「ちょっとカガクの実験してるんよ」
K子「空から降ってきてる白いやつはなに?」
お姉さん「天井のコケが落ちてきてるんよ」
K子「ここってほんとに地下?あれは星空じゃないの?」
お姉さん「あれはコケが光ってるだけ」
K子「ほんまかなあ〜?ほんまかな〜?」
K子「ここにはお姉さん一人で住んでるの?他には誰かいるん?」
お姉さん「今は私だけかなあ」
K子「お姉さんいい匂いするなあ。香水つけてんの?」
お姉さん「自分で作った香水つけてるんよ」
K子「私も欲しいなあ」
お姉さん「じゃああとで上げるわ」
K子「ほんまー?ありがとう」
そのあとも何か喋ってたようですが、僕の頭が少しでも早く歩いて追いついて谷間を
鑑賞してやることしか考えられなくなってしまったので、
そのほかの会話内容は記憶にないです。
プチは僕の後ろからずるずるとひもを引きながら歩いていました。
右手の方角にはさっき正面に見えていた横長の白っぽいアパートのような物が
ずーっと見えていました。
明かりがついている部屋は一つもありませんでした。
街灯は相変わらずところどころに立っていますが、大して明るくないので、
アパートがはっきり見えるのが不思議でした。
まるでアパートの自体が光を発してるようでした。
僕は周囲の風景に目を取られながらもどうにか前の二人に追いついて、
ボインをチラッと見ようとしたら、
お姉さんが「●●君はお腹すいてるぅー?」と聞いてきたので、
僕は「えっと、ハイ、朝に雑炊(かに味)食べただけなんで腹減ってます」と
答えました。
するとK子が「あたしのクッキーも食べたやろー!」と怒りました。
僕は「ああそうやったっけー?」と言いながら、ユッサユッサブルンブルン揺れる
お姉さんのボインをチラチラ見ていました。
お姉さんはクスクス笑って「あんたら二人とも仲いいねえ」と言いました。
K子はヘラヘラ笑うとアパートの方を指差し、
「お姉さんはそこのアパートに住んでんの〜?」と聞きました。
お姉さんは「えーっと奥にもまだあって、
3つ目のアパートに住んでるんよ」と言いました。
やがて並木道を抜けると、
右に曲がってアパートが正面方向に見える状態で歩き始めました。
そして小川にかかった短い橋を渡りました。
覗き込んでみましたが、生き物はいないようでした。
左手の方からはざざーざざーと波の音が聞こえました。
波の音がする方向は真っ暗で、海があるかどうかハッキリしませんでしたが、
ずっと遠くにもたくさんの星空(?)が見えました。
時おり強い風が吹いて、地面のコケが波の音のする方に向かって
ツツツーと流れていました。