[ウヅガアさん]
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意外と早く帰って来れたのは、今回は直接見た訳でも「ぎゃあぎゃあ」の前で喋った訳でもないからだそうです。但し、蹴っ飛ばしてウヅガアさんを動かしちゃったのはまずかったそうで、しばらく家で神様拝みをして、ウヅガアさんに餅と御幣を挙げなさいとの事。 
しかし謎だらけなので、某地方大で民俗学やってる友達に聞いてみました。 
・ウヅガアさんは典型的な屋敷神だろう。正月に餅上げるし、一般的に良く祟るから。氏神、内神の転訛(なまり…?)だろう。 
・喋ってはいけない、振り向いてはいけないというのは葬式、しかも野辺送りの時の作法に似ている。 
・川原石を拾ってくるのはお墓の周りに積んだりする事もある。乳幼児が亡くなったとき、墓石を立てずに川原石を積む事もある。 
・年の数、というのが面白い。多分身代わりみたいな意味があるのでは。 
・石を踏んだのは、踏む事に呪力があるとされるから。相撲と一緒。(…?) 
・従妹は多分姉妹の代わり。姉妹は兄弟に対して強力な呪力を持つとされる。「妹の力」。 
・化粧道具と櫛もそう。血のつながった「女」である事が重要。 
だそうです。詳しくは概説書を読め、だそうで。 
結局謎が増えただけですたorz 
そいでもって「ぎゃあぎゃあ」の容貌についてですが 
どうなんだろう。いいのかなこれ。大丈夫かな。 
不安なので間接表現で。 
まず呪怨の子供にぼさぼさのおかっぱヅラを被せます。 
で、もっと目を大きくしてぷにっとさしてなんか「ぽー」って感じの顔にします。 
猫みたいにくったりさせてぎゃあぎゃあ鳴かせるとそんな感じ。 
あーでも大丈夫かな俺。駄目だったらまたイッドーさんち行きな訳ですがw 
きっと誰も待ってないと思うけど。 
ここ以外に報告できるような場所もないのでorz 
イッドーさんちを出て都会でキャリアウーマン(w)してるイッドーさんの長女に話を聞けました。 
大人がぼちぼち離してくれたのをまとめた感じらしいです。 
つうか俺こんな事してるとその内死ぬんじゃねえのかな。 
以下報告。 
・「ぎゃあぎゃあ」は「ワロ」で「シロゴ」だ。 
・イッドーさんの更に本家(山越えて他県、今はもう死に絶えてる)は、神様拝みをする家で、 
 シロ(寄り代っていうの?)に松葉の人形を使っていた。 
・でも実は気合いの入った(w)拝みをする時は、子供をシロに使う。 
 その子供はシロ用に生ませた子で、よく分からん儀式をしたあとで父と娘か母と息子で生む。 
 とにかく沢山うんで、全員まとめて奥座敷(でかい座敷牢のようなものではないかとの事)で育てる。 
・シロゴと同時に姉弟もしくは兄妹でサイと呼ばれる子供を産むこともたまにある。 
 サイはエダ(分家)に里子に出される。 
・シロゴは大抵カラゴ(いわゆる障害者ではとの事)で、一回きりの使い捨てだ。 
・使ったら石(=ウヅガアさん?)で殴り殺す。同時にサイを戻して神様拝みをさせ、遠くの村に嫁・婿にやる。 
・本家がつぶれてから(明治半ばくらいらしい)、エダで一番古かったカミのイッドーさんちが本家になったが、 
 カミでは作法を知らなかったので、ワロを使った神様拝みはしなかった。 
 ワロの鎮め方だけどうにか知っていた。 
…嘘くさい!すげえ嘘くさい!! 伝奇ものホラーゲームの設定みたい!! 
けど背筋が凍るほど怖いのは俺だけですか? 
そんな訳で最近左右の目で見え方が変わってきている俺でした 
明日眼科行ってきます