[石]
前ページ

久しぶりに友人Aが近所のバーで飲んでるから来ないかという。珍しい事もあるんだな、あいつと飲んだ事あったっけ?
しかし懐かしさが勝ち、誘いにのってバイクで5〜6分くらいのところにあるバー目指して行った。
11時くらいから飲んで夜中の3時くらいまで懐かしい話しと、馬鹿話で盛り上がった。二人ともかなり酔っぱらっていた。
帰りがけにAが「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや。」と言ったので
「あたりまえやん!いつでも誘って、誘って」といって別れた。
酔っていたがそのやり取りだけは何故か鮮明に覚えている。
その後バイクで家に帰るのだがその道中は覚えていない(警察の人ごめんなさい、家に帰れた事が奇跡かも)。

家に帰って即ベッドで寝たのだろう。朝起きた時は服はそのまま、カバンも肩からかかったまま、
何故かジーパンだけは脱いでいた(w  何でや。と思いジーパンをつまみ上げると膝から下が真っ黒にと言うかどす黒く濡れていた。

ドブに浸かった感じに。においは特にしなかったと思う。
うわっと思い、ジーパンを放した。すぐにバイクでコケてドブかどこかに落ちたのかな? と体の異状を探す。すぐに見つかった。

右手(腕から肩)が上がらない。例えるなら鎖骨の間の神経通ってる部分をものすごい力で押さえつけられてる感じ。
無理をすれば激痛が肩から下に走る。変な寝相だったかなと思いつつも、今度はガレージにバイクを見に行った。

バイクはまったく無傷だった。という事はコケテいないという事らしい。でも痛い。
親に話すと病院に行けという事で、自転車に乗り(片手運転w)救急病院へ。
(車で送らない親は鬼w)
レントゲンやMRIやらの検査をしたが、全く異常はなかったし、医者からはホントに痛いの?上がらないの?と聞かれたが
痛いもんは痛いし、上がらんもんは上がらんとちょっとした押し問答になる始末。

家に帰ったら姉ちゃんに 「何かに取り憑かれてんちゃう?」との一言で無性に昨日拾ってきた石の事が気になりだした。
最近で変わった事といえば、昨日石を拾って来た事くらいだった。そういう幽霊とか、超常現象とかは全く信じてなかったが
何となく石が気になって仕方が無かった。
急いで部屋に戻る、戻る間何故かこの痛みは石のせいだと強く思うようになっていた、感というやつか。
机の上の石は黒い透明?になり中が真っ赤になっていた。

続く