[明晰夢]
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トゥルルルルル…とコールが2回も鳴らないうちに・・
女の人の声「はい、もしもし??」と焦ったような感じの
女性の声がしました。
A「あの・・○○○さん??・・ですか?」
女性「え!!・・やっぱり。Aさんだよね?」
A「あ!!!!そうそう!Aです。A!」
女性「キャーーーーやっぱりぃ!!ほんとにほんとだったんだ!あの夢」
A「おーーー!すごいな。これ。ほんとに・・」
女性「ほんとに?これほんとに?現実だよねえ??」
A「うん、ほんとにほんとだったんだよ。ていうかそんな興奮しないで
少し落ちついて(笑」
女性「車に乗せてくれたAさんだよね?(笑」
A「うんうん、だからそうだって(笑」

そして、その後も話が弾み、やはり当然のように
会ってみようということになりました。
その日は平日だったので、すぐに会いたいという気持ちも
ありましたが、距離も少し離れていたし、なによりその
○○○さんは仕事が忙しいとのことで今度の日曜日にでも、
ということになったのです。

そして三日後。その日曜日になりました。
それまでも毎晩電話をしていました。
また同じように夢の中で会ってみようなどと
話していましたが、その三日間はお互い明晰夢を見れず
それは叶いませんでした。

電車に乗って待ち合わせ場所に向かいました。
そこに行くまでの間、あらぬ期待まで抱いていました。
なぜならその頃おれには彼女もいなく、一人寂しい
毎日を送っていたからです。そして・・待ち合わせ場所に
到着。一目でわかりました。そこには紛れもなく○○○さんが
立っていたのです。すぐに声をかけました。
A「○○○さん?」
女性「あ!Aさん?!キャーーーほんとに会えたね!」
A「びっくりしたよ。あのとき見たまんまだったから・・」
女性「そうなの?あ、でもわたしも同じだよ。夢で見たまんま!」
A「え、そうなんだ?自分で出てくる自分自身を見たことないから
もしかしたら違う風に映ってるのかと思ってたよ」
女性「うん。そうだよね。まさかそのままだなんて・・」

続く