[妙見山]
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口々に言う
「何もなかったやん?」
その時、O君の弟が言った
「おる!うわ〜気持ち悪〜!!」
そこは更に頂上へめざす道であった
その道を気持ち悪いと彼は言う
「そうかな?」
正直、私は何も感じなかった
頂上というのは、大阪市内の夜景が遠くに見えて私的にはとても好きな場所だったから。
ただ、街灯もなく暗闇が覆っていることは多少、気味が悪かったことは確かだが、、、
自動販売機の缶コーヒーを飲みつつ、ゆったりしてる頃、、、
O君が言った「『首切り場』行こか?」

『首きり場』
この場所はあえて言わないでおく

これはすさまじく怖かった、、、

道なき道、けものみちをひたすら懐中電灯とジッポーライターの灯りだけを頼りに進んだ
進む所が見えない
周りは雑草が生い茂っていて、前を見ることも困難だった
やがて、、、舗装もされていない階段みたいな道を突き進んだ
O君の表情がちらりと光に照らされて見える、、、
人の恐怖した真っ青な顔ってこうなのか?
彼が言う
「首がたくさん見える、、、」
「アカン、ここ来るんやなかった、、、ヤバイわ、めっちゃ怖い、、」
Hさんも同様、あきらかに恐怖している!
もちろん弟も、、、
私ももちろん怖かった
しかし、そんなものは見えない
ただうっそうとした木々が見えるだけ、、、
少し広場的な場所にたどり着いた
O君が言った
「○○ちゃん(私の名前)見えないんか?」
はて?・・・よく目を凝らしてみる・・・
見える、、、

確かに見える!
見えるという感覚は正解ではない。
感じるのだ
それは空間から複数が確かに私達を見ている!
それも見ているだけじゃない
どう表現すればいいか?
『怨念』のような気配を感じる

それがジワジワと迫ってくる感じと言えばいいか、、、
恐怖としか言いようがなかった
「ヤバイ!帰ろう、、、」O君が言う
O君「みんな落ちついてな!」
とてもじゃないが、落ちつける雰囲気じゃなかった
帰りすがら何度もコケまくり、ヒザをすりむき、、、
皆、パニック状態、、、
命からがら?車に戻りました
そして帰路に着いた

「やっぱりあそこは行くべきじゃなかった」
これが正直な感想です
実はこのまま帰るのもシャクなので、帰りに無謀にも『野間トンネル』でいくつかの写真を撮りました
が、、、現像してみるとほとんどが真っ黒なネガでした、、、
これも霊のしわざなのか??

それは定かではない、、、

長々とすみませんでした、、、

霊感のない私でも明らかに、“何か”を感じとることができた体験です(今でも不思議ですが)

実はこの場所は「奇跡体験アンビリバボー」の心霊写真でも登場した土地です
「くびきり場」のことも触れてます

ここはむやみに行く場所ではありません

訪れたいのなら、「自己責任」で。

あしからず、、、


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