[思い出したくないトラウマ]

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次の日に登校するついでに柳を調べると穴から何かが出ていました
それは白い布でした、だらりと穴から垂れた布はぼろく汚れて風に吹かれてました
僕はその布を引っ張ろうと奮闘しましたが学校に遅刻する為その場は諦めました
授業中はその柳も布もすっかりと忘れてしまい遊びに没頭しました
帰りも暗くなって怖くなり好きなアニメも見たかったので急いで帰りました
その帰ってるときも誰かに追いかけられているような錯覚に襲われました

デザート用意するから待っててと言ったので
その間トイレを借りようと思いトイレに向かうと
トイレの近くにある風呂場からすごい悪臭がするのに
気づきました。興味本位で風呂場を覗くと黒いビニール袋が
あり、そこから臭おうことに気づきました
何かとてつもなく嫌な予感はしたんですが
臭いの原因を知りたく開けてみると
吐き気の出るような悪臭とともに骨とか、どこかの内臓やらが
入ってました
そしてそれの正体がすぐ人間のものだと気づきました
人間の手が入ってたんです。
あまりに恐ろしさに腰を下ろしたと同時に失禁して
しまいました。

少し放心状態が続いたあとここから逃げないとやばいと
思いました。彼女に見つからないように玄関まで着いたとき
急に背中にすごい痛みが・・・
振り返ると彼女がものすごい怖い顔で包丁を片手に睨んでました
背中を切られたことにすぐ気づきました
彼女は基地外みたいな奇声を上げたあと
「あなたには知られたくなかったわ」
と右足を包丁で刺しました
あまりに激痛で大声を上げました
私は彼女にあの死体のことを恐る恐る聞くと
「あの糞ババーの死体よ!そしてさっき食べた肉は
あの糞ババーの肉よ!ギャハハハハハ」と
もうそこにいるのは俺の知るやさしい彼女ではなく
鬼のようなモンスターでした
「知られた以上あなたは私が食べてあげる
そうそう!死ぬ前にいいとこ教えてあげる!
この前私を噛んだ馬鹿犬いたでしょ?
あれは私が料理してあなたの弁当の中にいれてあげたわ
ぎゃはははははははは」

結構出血したせいか意識がなくなってきました
そのとき私は死を覚悟しました
俺は彼女にこのまま食われると思うと涙も出ました

次に気づいた時は病院のベットの上でした
どうやら私は助かったことを実感しました
あとで警察の人に聞いた話では
私が意識がなくなったあとすぐ警察がかけつけて
彼女は殺人罪で逮捕されました
隣の人がことの重大に気づき警察に通報してくれたみたいです

そのときの怪我で右足は完全に動かせなくなりました
なぜか、ニュースにならなかったみたいです
人肉事件だからか?むしろ私にはいいですけど
思い出したくない話ですから
今でも肉食べるのに抵抗あります。

私が今一番怖いのは彼女が戻ってくるとこです
私は彼女のエサですから・・・・

次の話

Part199
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