[深夜の遊び]

二年前、中学生の頃の体験です

俺の住んでるとこは山形県の置賜地方の田舎。
夏の深夜、友達と集まって遊ぶのが流行ってました。
俺、同じクラスのA、B、7組のCの四人で遊んだ時の話。
今日は小学の時から知ってる比較的、仲のいい面子だった。
しかしBは昔から変な奴だった。
霊が見えたり憑かれたり、時々、意識をコントロールされるみたいだ。
今日の待ち合わせ場所はファミレスの駐車場。
パトカーの徘徊、不良などと合う恐れがあるので、10分間しか待たない暗黙のルール。
いつもの調子で合流、近くの川、橋の下に行った。
ここは周りに家がなく、車が入れない場所だから安心できる憩いの場所だった。
持参してきたジュースを飲みながら話などしてた。

話の内容がオカルトな流れになる。
俺はオカルトが好きでリアルなBの話が大好きだ。
AとCは多分、深夜、周りの雰囲気でビビってたと思う。
俺もビビってたけど。
話は恒例?のBの実体験の話になるようだった。
昼間、聞くのは大好きだ、でも深夜の野外で聞くのは初めてで、かなり怖かった。
B以外の三人は強がって
『早く始めろよ』とか『楽しみだ』みたいな感じだったが、実際は聞きたくなかったと思う。
時間は2時ちょいすぎで、怖さがました。
Bの話が始まる
簡単にまとめると、早朝に目が覚め金縛りに合い、天井から徐々に顔が近づいてきて、目の前スレスレまできて、数分見つめ合ったとか
みたいな話。
頭痛、肩か二の腕のどっちかの筋肉がピクピクしだした
内心、帰りたい。
若気のいたりで誰もいいだせない。
また話が始まる。

俺らは強がって聞く。
なんかBが変だ!?違和感感じた。
『村』とか『あの時の洪水』とか…
俺とAとCは、これ何の話??って顔を見合わせた。
決定的なのは、普段自分を『俺』と言うBが『あたし』などと表現してる。
俺らはBが憑衣されてると直感!
やべ〜って思いつつ霊がBを去るのを待ちつつ聞く。
心の中で話の内容より、目の前で起こってる現象にブルった
俺らは身を寄せ合う。正直、手握りたい。
Bの声色が変な風になったと思ったら
『あたしはそこの川まで流されて死んだ』
俺ら『うわああああああああああ』
悲鳴を上げて、Aがその場を逃げ出したがチャリに思いきりぶつかり転倒。
Cが俺に『謝ろう』って言うと二人で必死にでかい声で謝った。
話聞きたくないから耳を塞ぎ謝り続ける。

何分経ったかわからないけど、肩を叩かれ
ヒャウってなり失神しそうになった。
肩を叩いたのはB。
逃げ出そうとしたけど、腕を掴まれ
『俺だよ俺』
普段のBだ。
一気に力が抜け、多分、腰が抜けた感覚だった。
Cと俺は安心した。
ふとAの事を思い出し捜す。
Aは草むらで泥まみれになってうずくまって泣いてた。
たった10分くらいの出来事だったと思うが、かなり長く感じた。
その日、俺らはあまり話さず、早めに帰宅した。
あとからBに聞いた話だが、憑依したのは、昔、洪水で川で亡くなった方だそうだ。
未成仏霊らしい。
数日間、Aはチキン野郎の称号をえたが、深夜の遊びは参加した。
Cは二度とあの場所と夜遊びはしなかった。
俺は数日間、夜とか怖かったが、数日後にまた参加した。

一応終わり


次の話

Part199
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