[メタボな男]

小4の頃の話。近所のスーパーへお菓子を買いに行った。小学生なんで小遣いも少なく10〜50円くらいのものをいくつか買おうと選んでいた。

夢中になってたんで気がつかなかったが、危うくぶつかるくらいの近くに中年男(メタボぎみ)がいつの間にか立ってた。

場所を変えて(と言っても横並びなので2mくらい離れて)またお菓子を選んだ。


気づくとまた横に中年男。しかも今度は俺の肩から背中にかけて奴の手?か何かが触れて気がついた。ぶつかったと言うより撫でられた感じ。

さすがに小4ながら何となく気持ち悪かったので、中年男が消えるまで店内を歩き回ることにした。

果物、野菜、惣菜、肉と買うはずのないコーナーなんで飽きてしまい魚を見てから戻ろうと魚のところへ。

一通り魚を見て戻ろうとした時、俺の隣の主婦の隣に中年男。

図で表すとこんな位置
↓↓↓

俺・主婦・・中年男
┣━━━━━━┫
(約2m範囲内)


なんか、もう、偶然かも知れないけど、直感的に怖くなった。たしか当時話題となった某犯罪者が少女誘拐殺人で「食べた」とか供述したこととかいろいろ思い浮かんでパニクって、お菓子(うまい棒とか)をその場に置いて走って全速力で家まで逃げた。

家に誰もいなかったのでソッコー自分の部屋の布団の中でドラゴンボール読んだ。怖くて気を紛らわすために。

1時間くらいかな?経ってから母親が帰ってくる。なんかキレてた。俺が話す前に母親から話をされた。

「さっき帰りに○○(スーパー)に寄ったんだけど、駐車場で、変な男にいきなり『あのー、二の腕さわっていいですか?』って言われてさ。気持ち悪い!あんたなんか知らないよ!どこのどいつだ!って怒鳴ったら逃げちゃった。あー気持ち悪い」

と話をされた。
その後、俺のガクブルな話しをした。服装、体型、顔(メガネ)全て一致。

気の強い母親は「○○に行こう」とビビりな俺を連れて再度スーパーへ行った。しかし中年男は見つからなかった。

母親は地元民でなおかつ田舎なためけっこー顔が広かったが、後にも先にもこの中年男を見たのは初めてとのこと。

ちなみに当時俺9歳、母40歳。

あの中年男はショタ・熟女好きの変態だったのか?今にして思えば、もしあの時、俺連れ去られてたら、この世にいなかったか、トラウマ抱えた人生だと思うとかなり怖い。


端から聞いたら怖くないね。でも俺の中では最も怖かった体験の1つだ。


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Part197
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