[疳の虫]

あまり怖くないかもだけど、数年前に亡くなった漏れの婆ちゃんの話。

漏れの婆ちゃんは自称「霊感が強い」人だった。
一緒に住んでたのは9歳までで、当時は婆ちゃんの霊体験?の話を恐々聞いていた記憶がある。
漏れの母親は、漏れが7歳の時に他界したんだけど母親の霊ともよく会うって言ってて、子供ながらに母親の霊に会いたいような会いたくないような複雑な心境にさせられてたw

そんな婆ちゃんの得意技が疳の虫祓い。
漏れも何度かやってもらった事あるけど、今思い出してもあれほど不思議な事はなかった。
9歳くらいまでの子供にしか効果がないらしいけども、婆ちゃんが何やら呪文を唱えながら墨で子供の手のひらに文字を書くんだ。
数分後に指先から何匹?も、見えるか見えないかわからないくらいの白くて細長いミミズみたいなのがのたくりながら出てくる。
これが疳の虫、だそうで、指先から出す事で子供の疳の虫が治まるんだそうだ。

当時は指先からこれが出てくるとキャッキャ言いながら叩き落としてたんだけど、今思えば体内から一体何が出てきてたんだろうかとちょっと怖くなるw

ちなみに婆ちゃんの係累には高野山の高僧もいたそうだけど、この辺も何か関係あるのかもしれないな。


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