[バイト先で]
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「あんたたち連れてきたわね」

うわー…やっぱりそうだったんだ。

「何か変わったことなかったの?」

変わったことって言っても頭痛とか眠気とか…それくらい。
それを言ったらもうそれが前兆だって言われた。
お姉さん2人ともかなり敏感で、昨日の時点でもう何か連れてきたっていうのは
気づいてたらしく、できればあたしたちにはバイトに行ってほしくないみたいな
感じだったらしい。

だけど当然いきなり行かなくなるわけにはいかず…次の日もいくことになった。
お姉さんたちは真剣な顔であたしたちに塩持たせた。
また頭痛とか眠気とかしたらすぐに舐めなさいって。
あたしたちも心配だから塩もってった。

その日もやっぱり頭痛と眠気がすごかった。
すぐに塩舐めたら治ったけど、それが逆に怖かったw

…やっぱりここには何かいるんだなって実感した。

自分たちには見えないけど、でも家につれて帰ってしまっている。
見えないから怖さもあまり感じることできないけど、何かがいるんだと。

これ以上長くなるとアレなんでラストでww

そんで帰ったら、やっぱり部屋の中で何かを目で追ってるって感じ。
話をしてる途中でいきなり会話が止まってお姉さんが別の方向を見たり。
でも霊感があっても何かできるわけじゃないし怖くなるだけだからやめようってことで、みんなでご飯食べることにした。
で、早く食べ終わってたお姉さんの一人がお風呂に入ってて、
あたし達はテレビ見ながら話してたんだけど。
そしたらいきなりお風呂からお姉さんがバスタオル一枚で
髪も体も濡れたままいきなり飛び出してきた。震えながら、

「いるよ。お風呂にいる。○○ちゃん!(←もう1人のお姉さん)」

って助けを求めて、もう一人のお姉さんがお風呂に無言で見にいった。そしたら

「あー…帰りなさいよ。何もしてあげらんないんだから」

とか、面倒くさそうにお風呂場で誰かに話しかけてた。
あたしも友達もさすがに怖くなった。
お風呂に入ってたお姉さんいわく、髪を洗ってたらよくありがちな髪の長い女が右側から覗き込むように見てたと。
そういうのは見慣れてるお姉さんだけどさすがに怖くなって出てきたらしい。
もうとりあえずあのバイト先には行かないことにした。家の中にはそこから連れてきた霊?が2人いるらしい。
そのうち出ていくけどもうバイト先には行くなってことで。

何であたしらについてきたのかわからないけど。
今でもあたし達はその家に住んでるけど何もありません。
でもたまに音とかするしやっぱり霊感が強い人がいるから「あーまたいるわ」みたいなことはたまにあるけど。
あたしと友達は怖い体験はしてないです。
すみません何だかわかりにくいしわけわからなくて。以上で終わりです☆

その都内のバイト先は3週間くらいでつぶれました。
お客さんもあたしたちが行ったときは結構いたんだけどなって思いつつ。
何が原因でつぶれたのかはわかりません。


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Part194
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