[お経のMD]
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その日の放課後Aについて担任に聞いたが救急車が来るまでどうやらずっとお経を唱えていたらしい。
俺たちは怖くなり担任にMDとあの坊さんの件について話した。
学校近辺で配り物してる人達は学校側が大体把握しているので何か分かるかと思ったからだ。
しかし担任は「キリスト教とかテキスト販売業者なら知ってるが
仏教関係で配り物はここでは聞いたことない」と言った。
なら生徒ならMD配ってるのを見た人はいるだろうと思い片っ端から聞いていったが、
「知ってる、見た、貰った」という人は結局おれら以外誰一人としていなかった。

しばらくしてあの日以来来ていないAは転校したと伝えられた。
クラスの誰一人として理由を聞こうとしなかった。勿論僕たちも。
あの日以来おれらはイヤホンで音楽を聴かなくなった。


後日色々わかったので需要あればかきます。

うちの地区(田舎の山奥)では浄土宗を破門されてから山奥で邪教している団体があった。
その宗教はもともとそこにあった部落と自然と密接な関係になる。
彼らは差別する連中を動物(犬とか狸とか猫とか)に見立てて捕まえて首切っては
その邪教の神様に供えてたらしい。んでお経も独自に変えられていて
供養目的ではなく自分達以外は死ねばいいというのが主目的の内容。

でもおれの曽祖父の頃(100年位前)部落差別する連中は殆ど死んでから
部落の人々は差別していたのはごく一部とわかりだんだんその宗教から離れていった。
本格的に仲良くなると部落者は一変して
その宗教を忌み嫌って関係する建物はすべて壊し、妄信している人を殺していったらしい。
せっかく仲良くなったのに水を差すのは嫌だったんだろう。
結論として町と部落者は仲良くなった。
現におれの祖父は子供の頃普通に部落の人達と遊んでたらしいし。

でもその宗教は実際にはなくなっていなくて今も邪教を行っている噂がある。
証拠として人が住めないような山の奥に何故か私有地がポツンとある。
(現に役所の地図で確認してきた。
役所のおっちゃんに聞いたが私有地だから詳しくは知らないの一点張り)
ちなみにそこは車は通れないし徒歩で3,4時間はかかるとこ。

Aが住んでたのは町だったけど先祖は部落出身だったらしい。
おれらは何ともなくてAだけおかしくなったのは
そこが原因だったのかなと考えてます。
ここまで調べたけど祖父には「もうやめろ」と釘を打たれ自分も怖いので
これ以上はやめておきます。
遅くなりましたが今年成人式があり顔を出しましたが仲間はみんな元気でした。
仲間の一人は近所の女子大生のパンツ盗んで逮捕されちゃうくらいくらい元気でした(笑
勿論Aの話はタブーとなってましたが。


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