[波長]

実話です。結構長文だから嫌ならスルーで。

今から5、6年前の話です。T県のDQN大学(不倫した政治家の大学ねw)に入って2年半目の事、俺はたいして大学が遠いわけではなかったけど、一人暮らしがしたくて親に頼み込んで大学の近くにアパートを借りることに成功してちょっと浮かれてたw
まぁ実際実家から大学まで車で飛ばして1時間半以上かかるからガソリン代も馬鹿にならなかったしね…
大学生活のほうは結構楽しくてサークルにも入ってた。何のサークルかって言うと、フリスビー、こう聞くと大体の人は「犬は?」って聞かれるけどちょっと違うんだw運動量はサッカーよりも辛いし、またよく動く…体調悪いときに血痰吐いたくらい。
話がそれたけど、俺が妙な体験をし始めたのはそのサークルのH先輩と仲良くなってからです。その先輩も実家から大学までは距離があり、ちょくちょく俺のアパートに遊びがてらに泊まるようになってた。
そんなことが何ヶ月か続いて、H先輩とは「馬が合う」というか「波長が合う」という感じで結構仲良くなってました。H先輩は少し霊感あるらしく金縛りにも結構あってて、それまで1回もそんな体験が無い俺はちょっと信じられないって言うか、半信半疑でした。

でもね、その先輩とよくつるむようになってから最初は「影」?何かの気配が俺の視界の端っこの方に写るようになったんだよね、だんだんそれも慣れてきた頃には一種の「勘」が強くなってきてたんだと思う。もちろん感じるときは「悪い事」が起こるときが殆ど…
住んでたアパートは夜になると玄関の前はオートの照明になってて、誰かが来れば明かりが点くようになってた。んでその照明が結構優秀で、猫とか犬とかじゃ点かないし、虫が飛んでても点かない、点くのは人だけ…
えぇ、お察しの通り誰も居ないのに「んっ!」って感じて玄関見ると照明点きましたよ、深夜2時位なのに何回もw他にも実家に帰る時に青い人魂みたいなの見たりするようになったしね。川の真ん中に浮いてて、明らかに誰もそんなとこ行けない場所でさ
本当に「波長が合う」ってのはあるんだなと実感できました。
ここまでなら単なる話なんですが、一番怖かったのはH先輩とT県でも有名な峠(観光で有名なI坂)にドライブに行ったときの話。H先輩は走り屋で何回か一緒に(ほぼ毎回)行ってましたw で、それが起こったのは俺の「勘」が最高潮に強くなってた時だったと思う
その峠に行く途中に不意に俺の口から「なんか嫌な予感します」…あれ?俺何言ってんだ?確かにその時は小雨降ってたし感じ悪かったけどなんでそんな言葉口にしたのかわからなかった、っていうか無意識。
H先輩は途中まで来ちゃったし雨降ってるからタイヤもあんまり減らないからいく来満々w でもなんか嫌なな雰囲気がお互いに漂ってました。いざ目的の峠に着くと何台かの走り屋の車があり、そこそこ賑ってる様子。

俺と先輩はついさっきの事も忘れて峠の下にある駐車場で一休憩していざ上り坂へ!途中シル○アやらランサーやらの煽りもハザード点灯でなんなく切り抜け、野生の鹿なんかをよけつつ後は下り、
後ろにはこっちと同じような速度の走り屋の車が50m離れて走ってました。下りの途中には小さいお堂?みたいのがあって、そこを通り過ぎた位から後続車が見えなくなった。いや、峠下りきっても1台も降りてこなくなった。
その峠は上りと下りは入り口が一緒になってて、俺とH先輩は下の駐車場でタバコ吸ってたらなぜか上りの方の道から車が逆走してくる…なんで?俺もH先輩もそれをあっけにとられて見てた。
それから下りの時に居た後続車がその駐車場にやってきて、先輩の車を見つけて近寄ってきたんだ。そして第一声が「大丈夫でしたか?」 えっ?俺と先輩は意味もわかに顔を見合わせて「なんで?」って聞き返した。
そしたらその人もびっくりした顔で「土砂崩れあったでしょ?」って… あれ?そんなの気がつかなかったよな?自問自答してて気がついた。じゃあその土砂崩れは俺と先輩の車が通り過ぎた直後に…
その話しかけてきた後続車の人はは無事でしたが、俺と先輩は土砂崩れに巻き込まれたんじゃないかって思ったらしい… そんで話しかけてきたと言うことでした。
もうちょっと遅かったら間違いなく死んでたよ…スピード出てたし… 俺とH先輩はお互いに青ざめた顔で帰りました。安全運転でw 軽く新聞にも載ったし洒落にならなかったです。
ん?いや、それだけなんだけどね、でもこの話は実話です。まぁ偶然かもしれないけどかなり焦ったよ。その先輩とは大学卒業後はあんまり付き合いなくなっちゃったけど今はいい思い出でですw 
そのH先輩とはたまに会うことがあるんだけど、俺と一緒に遊ばなくなってからぜんぜん金縛りとか気配とか感じなくなったとか言ってた。もちろん俺も無くなった。オカ板で波長が合うとか知ってたけどまさか自分が体験するとは思ってなかったよ。
そんなこんなで貴重な経験をさせてもらいました。怖くなかったかな?ごめんw


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