[同居人]

俺はこの家に越してきて8年になる。
これは4年前の話し。高校3年の時だ。


両親が越してきてから仲が悪くなった。
しばらくしてから母親が家の中で髪が肩ぐらいの中年の女性らしき人を一瞬だが見るようになったと言っていた。

それからというもの、母が部屋でテレビを見ていて、トイレに行くために立ち上がったら真横に真っ黒な首から上だけがあったり。(これも一瞬)

俺がオカルト好きなのを知ってかこんな事を言い出した。

母「この家を見に来た時不動産の人や、前住んでた人の娘さんの言っていた事がおかしかった」

内容はこうだ。
前住人の娘が『おじいちゃん早く家においでよ』『こんな家早く売っちゃおう』と行く度にヒソヒソと言っていたらしい。
あと、不動産の人に母が、もう少し考えたいと言うと契約もしてないのに『駄目です!買ってもらわないと困ります!!』と、焦った様子だったこと。

何か有りそうだと思ったが調べる術はない。

忘れた頃だった。
寝る前に携帯を触っていた。
部屋は真っ暗で見えるのは携帯の液晶とテレビの下に置いているゲーム機の赤い光のみ。
真っ暗な中、携帯の光で余計に部屋は真っ暗だ。

ふとゲーム機の赤い光が消えた様な気がしたが、気のせいだと思い携帯に目をやる。

数分後、眠気がやってきてそろそろ寝ようかと思い携帯を閉じようした瞬間、光る液晶の横に何かがある。真っ暗で気が付かなかったが、その何かが液晶の光が届く所まで来た。
ゆっくりと、徐々に見えてくる。
金縛りにはなっていないが、体は動かせなかった。あまりの恐怖に。
なぜなら、その何かは顔だった。
まずは鼻、口が見える頃には震えていたと思う。
中年の女性の顔だ。
そして、眼が見えるというところで意識がなくなったのか眠ったのか、気が付くと朝だった。
携帯は閉じてない。

夢だと思い学校に行った。
家に帰ってくる頃には忘れていた。
普通に気にせず寝た。

続く