[一緒に行けない]
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ところが、次の瞬間姉は両足を物凄い力で引っ張られたそうです。
プロレス技みたいに、姉の両足首を突かんだ腕はそのまま姉の体を上下にぶん回し、姉は驚いて目を開けてしまったそうです。
私達が使っていたのは二段ベッドなんで、きちんとワクが四方にあるデザインで、そんなに引っ張られたら、普通は頭とか足をぶつけちゃうので。
目を開けた姉は最初に、目の前に自分のうつ伏せで寝ている頭と背中を見たそうです。
「いやだ!」ととっさに両手でシーツを掴もうとしたそうなのですが、何にも掴めなかったと言ってました。
そして、続いて姉は思いっきり引っ張りあげられて、私の寝てた上段をすり抜けて天井近くまで引っ張られました。
真下に私が寝てるのを見た時に、「このままだと本当に死んでしまうかもしれない」と思ったそうです。
そこで必死に「私は一緒にいけない、私は生きてる、私は生きてる…」と念じ続けたそうです。

その後のことはあんまり覚えてないそうで、気付いたら元通りにベッドで目が覚めたそうです。
ただ、自分の両手が固く拳を握っていたのと、両足首に生々しく感触が残ってたそうで。
それが怖くて私のベッドに慌てて潜り込んできたそうです。
訳を話すと一緒に寝てくれない&私が怖がって姉を追い出すと思って、訳は話さないまま侵入したそうです。
翌朝姉の足首に指のあと?みたいな跡が残ってるのを見て、私も姉が寝ぼけたわけじゃないんだと思いました。

その後、もう一度姉は後日金縛りに遭ったそうです。
その時は仰向けのまま金縛りに遭ってしまったそうなのですが、やっぱり目を開けたままなってしまい。
そしてその時ハッキリ、自分の胸の上で枯れ木みたいな手が手首から先だけで蜘蛛みたいに這い回ってたそうです。
爪が長くて黄色いマニキュアを塗ってるのが何故か見えた、と言ってました。
ちなみにその事件以来、母は姉の部屋に近所の神社でもらってきたお札を置くようになりました。
今、姉は一人暮らしですが、やっぱり部屋にお札を置いてて遊びに来る友達に突っ込まれてるそうです。

姉の怖い話で、これは唯一私もこの目で証拠?を見た話です。嘘っぽいけどこれだけは本当だって私も言えます。


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