[カウントダウン]
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「かあさああああああああああああああん!!!!ってまた夢か・・・」
僕はまた畳の上で起きたが昨日とは位置がずれていた。
「部屋の出口に近くなってる・・・」
まるで何かが僕を部屋の外に持っていこうとしているみたいだった。
精神的に疲れて外に出ると母さん、父さん、おじいさんが昨日、今日と叫びながら起きているので心配している様子だったけど僕は軽く受け流した。
学校では昨日の女が言っていた言葉が頭に響いておかしくなってしまいそうだった。
「いやなんだろ?」
確かにこの状況は嫌だ。それにもう少しで修学旅行がある。
孤独な修学旅行なんて絶対嫌だ!!
その時隣の席の女子が話しかけてきた。
「〇〇(苗字)君・・ちょっといいかな?」
「ん?ああ」
神妙な面持ちだった。
「〇〇君さぁ、正直言って悪いけど友達いないよね?」
「うん、いないよ」
「あのさ、〇〇君の後ろにさあ・・変なこと言ってもいいかな?」
「え?何か見えるの?」
「昨日部活やってるときに〇〇君が帰ってくるのを見かけたんだけど・・〇〇君に引きづられるように・・・その・・」
「・・・・気にせず続けてよ」
「裸の女の人が〇〇君に引きづられていたんだ・・・」
「・・・ありがとう」
「ごめんね・・・変だよね」
僕は軽く気にしないように言って放課後すぐに学校を飛び出して蔵に入った。
僕はあの地下に絶対何かあると踏んでいた。
あのひんやりとした感じに何かあると・・・。
懐中電灯を使って地下にある箱を見つけると迷いもせずに箱を開けた。
ここで僕は中に骨か何かが入っていてそれを見つけてもらえてあの女は成仏すると考えていた。
僕は細長い箱を開ける。
中からは黒い束袋が出てきた。持ってみるとかなり重量がある。
「何が入っているんだろう・・・」
僕は袋から細長い物を取り出した。
「え・・・?日本刀?」
その袋の中には黒い鞘に収められた日本刀が2本入ってた。
「すげー!かっけー!!!ってこんなことしてる場合じゃない!」
とりあえず僕は日本刀を置いといて箱を隅まで調べた。
そこで何か紙きれを見つけた。
かなり古いらしく所どころ変色している。
感じばかりで読めなかったが一部だけ読み取ることが出来た。
戦死 〇〇勘助
「〇〇ってウチの・・・!」
僕は何がなんだか分からなくなって混乱していました。
「そうか・・!この刀で女を殺せば終わるんだな!!」
今、思うと正気ではありませんでした。
「殺してやる・・殺してやる・・」
その時頭の中はそれだけだったと思います。
刀を抜いてやるとポタッと何かが刀から落ちた。
「え?何だ?」
と僕は刀を見ると・・刃が血まみれでした。
妙な事に血は刃から出ているようにポタポタとずっとたれ続けています。
僕は何故かその時焦りもせずに持っているハンカチで血をぬぐいました。
この時僕はあの女への怒りと恐怖からか、そんなことは恐怖にも思いませんでした。
大小二つの刀から血が出ていたので二つとも拭って袋に入れ自室に持ち帰って布団のそばに置いて寝ました。
「あの女、殺してやる絶対に殺す」