[火葬場でかくれんぼ]
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エンジンを掛け、クラクションを鳴らしたが、
一向に出てくる気配がないので、車を動かした。
友人が、もしかしたら慌てて戻ってくるかもと、後ろを振り返ると、
「ワーッ!」と大声で叫んだ。
俺がルームミラーで見ると、渡り廊下の窓が円く炎に包まれ、
その炎の間から、その女の子がバイバイと手を振っていた。
俺たちは猛スピードで立ち去り、友人の家になんとか無事に着き、
朝まで友人の部屋で震えていた。
やがて友人の母親が起きたので、
この話をすると、ただ事ではないと思ったのか、
この日、仕事を休み霊能者の所へ連れていかれ供養してもらった。
この霊能者はお祓いをしている最中、
俺に車の後部座席にあるジュースを持ってくるように言った。
そんな物はないと思いながら車に行くと、
夕べ○○山で彼女に買ってあげたジュースがホルダーにあった。
たしかこのジュースを彼女が飲んでいたのをルームミラーで確認をしていたが、
ジュースの蓋は開いてはいなかった。
恐ろしかったが手に取り霊能者に持っていき、
それを神棚に上げると、霊能者はこう言った。
「夕べは遊んでくれて有り難う。楽しかった。」と。
霊能者は俺たち二人を祓い終えると、
「悪い霊では全くないから安心しなさい」と言ってくれたが、
この霊は生き霊だと言ったのが気になった。
そして、信じられない事が起きたのである。
その日の夕刊に、夕べの女の子が交通事故で、しかもひき逃げで死んだと言う記事が紙面に載っていた。
不幸な話だが、このような掲示板があったので、かなり迷ったが書き込むことにしました。
長々書きましたが私が体験した実話です。
乱文失礼しました。