[死者からの電話]
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受話器から聞こえるコールの音。1回、2回、3回・・・
心臓がバクバクする。5回、6回、7回。プッ。。。
留守番電話に切り替わる。
その瞬間

「今から死にます。」とHの声が流れ始める・・・。

「今から死にます。全部の音を残しておくよ。お前を呪ってやるから。
呪ってやるからなあああああああ。ガあああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああ」
ピーー・・・・。

直ぐに電話を切って放り投げた。Sの言った事は本当だった。
「電話したら、Hの声で。。死ぬ前に取ったっぽいのが留守電のボイスに入ってた・・・。」

すぐにSに電話した。夜中だったが怖くて、怖すぎて、他人の迷惑とかに気が回らなかった。
Sは寝てたらしいがHの携帯から着信があったこと、誰か出た事、電話したら同じように声が流れた事を
説明したら、Sは「どういうことなんだよ。」とポツリと言い、その後は落ち着くまで付き合ってくれた。
しかし、恐怖は未だ続いた。
「なぁ、S、お前はどういう事だと思う?俺は最初Hの母親があ プッ やしいと
おもってたんだけ プッ ど、どうも プ・・・・やばい・・・・キャッチが入った・・・。」
怖くて誰からか見れない。。「おい、×(俺の名前)。無視しろ・・・。俺と話しとけ。」とSが言うので
そのまま話を続ける。が。手から汗が吹き出てくる。耳下にある携帯が凄く異質なものに感じて今すぐ投げ出したい。
プッ プッ とキャッチの音は続く。数秒後やっとキャッチの音が終わった。
直ぐに電話を自分から離したかった俺はSに断りをいれ電話を切り投げて部屋のTVをつけ、DVDに取っていた
お笑いを入れて見続けていた。

朝まで起きており、会社に行く気になれずに上司に電話しようと携帯を取ると着信履歴14件。
全てHの携帯から。最後の一件には留守電が入っていた。
朝になっていた為か少し強気になってきていた俺はそれを聞いてみた。
ピー 「お前じゃないかあ。お前かあ?ははははははははははははははははははははははははは」

一気に寒気が来た。「はははは」の笑い方がHの笑い方にそっくりだったから・・・。

直ぐにSに連絡しHの家に行って欲しいというと、他の友人とGも一緒に行って確認してくれる。
との事だったのでお願いをして連絡を待った。
夕方の4時ごろ電話が鳴った。
Sの話をまとめると
昼過ぎにSとGとM(高校時代の友人)はHの家に行くが誰もでない。
MがHの大学時代の友人と知り合いだった為連絡を取り、
母親の家の住所(同じく地元)を聞き向かう事へ。
しかし、母親の家の住所にあるのは蔦がグルグル巻きになっており見た目は
ボロボロに。買ってまだ10年も経って無いはずだが手入れも全くされていない様子で
ガラスが割れている窓さえある。人が住んでる様子には見えなかったらしい。

Sが何度かチャイムを押すも音は出てない様子だったので玄関を何度か叩き、
高校時代の呼び方で「Hのおばちゃーん、Sですー。居ませんかー?」と呼びかけるも
出てこない。ダメかと思い帰ろうとした瞬間にSに電話が。
着信はHから。かなり恐怖を感じたらしく逃げようとした瞬間に
割れている窓から目が見えた。Sは怖さから逃げようとしたが、腰を抜かしたらしい。
しかし、霊などに全く恐怖を感じないMは
「居るなら出てきてください。警察よびますよ。これは犯罪ですよ」と言う。

続く