[女の子とおっさん]

この流れで書き込んでいいのかわからないけど俺が体験した心霊体験をいくつか書いていきます。

俺は幼いころ四国の某宗派の寺の跡取りになる予定だったらしい。
というのもうちの父方の家系は何代かに一度特異的に
霊能力が強い子供が生まれるらしい。
曾祖父以来の霊能力のもちてが俺とのことだ。

しかし何にも見えたことのない親父は当時の住職の話など
信じるわけでもなく、寺にいれてたまるかといい
結果俺は俗世間の人間と化したわけです。

そして今俺と親友の前田(仮名)は
一緒に様々なひどい霊体験にあってきました。
そのことはわりと先輩達の中でも評判で
俺たちは肝試しという肝試しに幾度となくつれていかれました。

前置きが長すぎましたね。
今日は自分の住む神奈川県の湘南地方で
体験した話をさせていただきます。

当時俺は中学二年生。先輩達の中では
バイクで肝試しに行くことが流行っていました。
例のごとく俺と前田の霊感コンビは
有無を言わさず先輩達に借りていたバイクにまたがり
近くの小高い山にある廃園に行きました。

山に近づくにつれてオレの右手に鳥肌があがりだしました。
オレの経験上こいつはやばいと思い併走している
前田の方を向くと前田もやっべーなーって顔をしてました。

廃園から100m程はなれた駐車場にバイクをとめると
道路沿いの廃園駐車場前に中年のおっさんがいました。
前田と俺はこの悪寒の原因はあのおっさんだと思いました。

現に先を歩いている先輩達に話しかけてみても
やはり何も見えることはなく。

「えっ!?なんかいんの?危なくね?」

と笑いながらいう低落振り。
俺からすればあんぐらいも見えないで
心霊スポット巡りする方が危ないだろと思いました。
徐々におっさんとの距離も近づいていくと
おっさんはまるで煙のようにすっと消えていきました。
廃園につくとまずは先輩達から廃園の中に入っていきました。
そのとき左にいた前田の横に急におっさんが現れ
にやっと笑うとまた煙のように消えていきました。

「なーここ多分本気でやばいよな。」

タバコのソフト箱からタバコを取り出しながら
前田が苦笑いして言いました。

「多分な。一回ひどい目会えば先輩も懲りるだろ。」

とオレの提案に前田も乗り二人して廃園で
何か起こることはないかと見ていました。


すると急に叫び声がして先輩達がなかから
どんどん走って出てきました。

続く