[かくれんぼ]

私が小学4年生の頃の出来事です。
都会に住んでいたのですが学校でいじめられていたので、
引越しをして別の学校に行くことになりました。
引越し先の学校は学年が違う人たちが1クラスにまとまっていました。
クラスは私をいれて4人しかいませんでした。
初めてクラスのみんなに会って、みんな良い人だったので嬉しかったです。
次の日みんなの様子がおかしかったです。
授業中みんな「クスクス」と笑っていて不気味でした。
お母さんに言っても「そう…。」としか答えてくれませんでした。
その日ベットに入ってウトウトしていたら、お母さんの話し声が聞こえました。
「今度も駄目みたいね…。やっぱりちゃんとした所に行かせた方がいいのかしら…。」
私は何のことか分かりませんでした。

次の日から、私は前の学校と同じようないじめを受けました。
私がトイレに入った時は、いつもドタドタと足音を立てて入ってくるし、私が学校から帰る時はみんな窓から私を見て変な声で笑ってきます。
先生に相談しても、ずっとずっといじめられていました。
クラスのみんなはよく「遊ぼう!」と誘ってくれるけど、
遊んでも私を見て笑ってきます。最初の方が嫌々遊んでいたけれど
一緒に遊んでも楽しくないし、いじめられるので誘ってきても断っていました。
それでも学校に行くのは一人だけ私のことをいじめない子がいたからです。
その子は恵那ちゃんって名前でした。
恵那ちゃんは私がいじめられた後よく話しかけてくれます。
「あなたは悪くないわ。みんなが悪い。いじめられるのはみんなが悪いからよ。
あなたは悪くないよ。」
私がみんなにいじめられても励ましてくれます。
「みんなが悪いんだよ。」と。

私は一人で散歩に出かけるのが好きでした。
その日は学校の近くの山に行こうと思いました。
先生からは「山には入るな。」と言われていたけど、私は人と会うのが苦手だったので
人がいない山に惹かれていました。
山は道が無くて歩きにくかったです。
昼間でも薄暗くて怖かったです。
少し歩くとぼろぼろの木の小屋がありました。
中に入ってみると、中もやっぱりぼろぼろでした。
私はこの小屋を秘密基地にしようと思いました。
次の日からほぼ毎日、山の小屋に行きました。
小屋の中で私はよく絵を描きました。
引っ越す前から絵を描くのが好きでした。
絵を描いてるときは変な事をしてくる人がいないから。

授業が終わってみんなが帰った後、5年生の由佳ちゃんが話かけてきました。
「ちょっと見せたいものがあるんだ。付き合ってよ。」
私は嫌でしたが断るともっとひどい事をされるかもしれないと思ったので、
ついていきました。
学校の中を歩いて行き美術室の前で由佳ちゃんは止まりました。
「この中に見せたいものがあるんだ。」
私は美術室何かに何があるんだろうと思って部屋にはいりました。
美術室は他の部屋とあまり変わらず、スケッチ用の紙が何枚かおいてあるだけでした。
「何があるの?」と聞いて振り返った時、美術室の扉が閉まりました。
「ここからでちゃ駄目よ。」
そう言って、由佳ちゃんはいなくなりました。
私は怖くなって部屋を出ようとしましたが扉は開きませんでした。
鍵はついてなかったはずなんですが扉は開きませんでした。
私は「助けて、助けて。」と叫びましたが、私の声が響いて返ってくるだけでした。
外も部屋も暗くて前がよく見えませんでした。

続く