[兵隊さん]
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今から3年前に私が実際に経験した出来事です。
高校卒業が間近になった時期
課題となっていたレポートや研究課題に追われ
毎日のように遅くまで学校に残るのが普通でした。
研究課題は10人弱で研究を進めているものが多く先生方も力を入れているようでした

そんな中 私の研究課題は人気が無くメンバーは私とKとSの3人でした。
やる気の無い連中が3人集まり、適当に終わらせて早く楽になろうと思っていました。
受け持っていた先生も 私達のやる気の無さに気付いてか
「ある程度で終わらせていいけど他の研究は残ってるんだからお前等も一応残っとけ」
などといわれ、研究もしないで放課後の誰もいない教室で遊んでいました。

卒業の近い2月後半位の時期だったので授業が終わると外はすぐに薄暗くなり
教室の中は真っ暗で、そんな所で盛り上がる内容といえば怪談話くらいでした。
Sはそういったオカルト話が得意で、私とKはSの淡々と話す怪談話が大好きでした。
その時もSの怪談話が始まり、真っ暗な中3人でKの机を囲んでいました。

Sの話した怪談は『7人の兵隊』とかいうやつで、よくある呪い系の怪談でした。
Sが『7人の兵隊』を聞いた人は
一週間枕元に水と御煎餅を供えておかないと殺されるといいましたが
私とKはその手の話に慣れておりその話を聞いた時は怖くもなんともありませんでした
他の話がいくつか終わり
程々に怖さを満喫した時にはもう時計は7時30分を廻っていました。
じゃぁ そろそろ帰ろうかということになり、帰り支度をしていた時のことでした。
Kが教室に腕時計を忘れたから誰か一緒に来てくれと言い出しました。
続く