[小学生の集団]

前頁

女性は、事件が原因で少し精神的におかしくなり、暫く町からいなくなっていたが、事件から10年ほどして突然町に戻り
その後はずっとこの町で見かけ上は普通に暮らしていたが、数年前に突然自殺したとの事。
後から解った事だが、その女性は10年間の間にどこかで外法?(何かの宗教?)を学んだらしく、どうもずっとその呪い?
を数十年間も行い続けていて、その痕跡は死後いくつか発見されている。
最初に被害にあった子供達、それとその次の事件で被害にあった子供達の墓を暴き、その遺骨を集めて一箇所に集め、
更に小動物を捕まえてきては殺していたらしく(何かの儀式?)、死後その女性の家の軒下から大量の骨と御札、それと
俺達が見た石像が発見され、骨はその神主さんと近くのお寺で供養して埋めなおし、石像は不吉だと言う事で破壊しよ
うとしたのだが、色々あって壊すことができず、あの場所に安置して祀る事になって現在に至る。

ここまでが神主さんの話してくれた内容。
そしてその呪いというか外法は、その女性を不幸にした人々へ向かうはずのもので、関係ない俺達に何か危害があるとも
思えなかったが、その女性が自殺して以来、町内のあちこちでその女性の目撃証言があること、また、石像を安置
した場所でも変な事が何度も起きているので、一応念のために来てもらったら、まさにそれが杞憂ではなく実際に起きてしまったと。

その後俺達は、その神社でお払いをしてもらい、半世紀近くも行われ続けた呪いなので念のためということで、そこの
神主さんの紹介で大きな神社でも数日かかりでお払いを受ける事となった。
そして、Sの親戚のおじさんから、「色々あるだろうけど、もうここのことは忘れろ、もうここには係わり合いにならないほうが
良い」と念を押されました。

結局、その呪いがどんなものなのか、どういうことが起きるのか、そういった詳細は全くわからないけど、あの時の状況や
町の人たちの話からして、今でも呪いは続いている、或いは「これから発生する」類のものだと思います。

ちなみに、俺やYはもうあれ以来変な出来事には遭遇していないのだが、Sは今でも妙な夢を数ヶ月おきに見ているらしい。
夢の内容は詳しく聞いていないが、どうもあの時みたものとは別で、例の女性らしき人物がが出てくるもので、「もうすぐ来る」
といったような事を言い続けている夢だとの事。


次の話

Part167menu
top