[食べさせる先生]
幽霊は出てきませんが、実話です。 
十八、九年前。一年生の時の女性の担任Aは、言葉遣いが荒っぽく「アホ、(語尾が)〜か。」が口癖ですぐ小突く人でした。 
別にもういいけど、私の髪が癖毛だったので鬱陶しかったのでしょう。髪を引っ張りながら「髪を切れ」と何度も言われました。私だけではなかったので気にしてません。 
同じ学年にこれまた気性の似た女性教諭Bがいて、仲が悪いようでした。 
運動会の練習の時。 
B先生が生徒に動き方の指示を出しました。それを知らなかったA先生は「なんでそんな動きするんや。こう動け」と言いながら前にいた二、三人の生徒の頭をはたいていました。ある生徒をぐっと掴んで乱暴に揺らすのでその子は痛そうでした。 
勇気ある生徒が「B先生が言いなった」と言ったら、声のトーンを落とし 
「私の言うことだけ聞いてればええ」と仰いました。 
アホアホ何回言われたか分かりません。他の生徒にも分け隔てなく仰っていたので別に気になりません。ただ二人とも頭を叩くのは止めてほしかったです。 
中学年の頃。体操服を忘れてしまい、妹に借りに行きましたが体育の授業がなく持ってきていませんでした。 
「私服で授業受けてもいいですか?」と聞いたら、「パンツでせえ」と仰っいました。 
その頃先生が絶対だった私は仕方なくパンツで授業を受けました。 
四年間、この女性教諭が担任でした。 
妹が一年生の時。仲良くしていた友達が給食がどうしても食べられなくて吐いてしまったそうです。 
担任の女性教諭Cはその吐瀉物を友達に食べさせたそうです。 
なぜこんな事をするのかずっと長い間疑問でした。 
十年位前。テレビで先生方に質問する番組か、討論する番組か忘れましたが、同じ疑問を持つ二十代と思われる男性が質問していました。同じ事をされた方がいるのかと驚きました。 
黒髪の束ねていないロングヘアーの女性小学校教諭が「食べ物の大切さを学ばせるため」のような事を仰っていました。何故かこのやりとりは音声が遠いのか聞き取り難くて、すぐCMになりました。 
疑問は解決しませんでした。 
親の都合で二回引っ越ししましたが、二回とも引っ越し先に食べさせる教師がいました。 
二十五年間生きてきて、吐瀉物を食べさせる教師を三人知っています。 
男性教諭もいます。 
意外に広く分布しているんだなと思いました。