[妙な符号]

祖母の家の裏山には、少し登った所に祠がある。そこまでは石段が続いてるのだが、それが妙な造りをしている。
まず、9段上がる。次に右に曲がって5段上がり、今度は左に曲がり4段降りる。そんで真っすぐ進んで11段あがると祠に着く。全部で29段。生前、祖母は毎日お参りに行ってたそうだ。
ある時、彼女を実家に連れて行くと母が俺の小さい頃の話を暴露し始めた。で、妙な事に気付いた。
俺は9才の時、ボールが頭を直撃して失神。んで5年後の中2の時は柔道で右肩を脱臼。それから4年後バイクでコケて左足を骨折した。
それからもう11年経った。
俺はもうすぐ29才になる。
祠に辿り着いたら(29になったら)死ぬのか神になる(?)のか。ろくな事がなさそうだと思う今日この頃。


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