[○○○○コーヒー狂]

死ぬほどしゃれにならないかどうかは人によるかと思うんだけど、
以前○○○コーヒー(コーヒー牛乳のパック)が大好き!
という事務の女が俺と同じ職場に居た。
その子は東洋大卒の、なんというか良い意味で普通な、空気の読める
常識のある子で仕事の覚えも早かった。

昼はうちの職場はampmでなんか買って食うのが定番だったんだけど、
その子は自分で弁当を作って、いっつもその○○○コーヒーを
飲んでたんですよ。あまいの飲むと疲れが取れる気がするからって。

そんである日。その子と、頭が固い上に古い、なんというか
自衛隊あがりの責任者と、ささいなことから喧嘩になりました。
その責任者は、しごけばそれが力になる、というのが信条なのは
いいのだけど、結局のところ自分のエゴをいじめ的な方法で
解消してるだけな人で、理念ばっかりで仕事を進めてくれない
ので、担当のその子が苦言を呈したところ、「はむかうのか!
上司に!!」と、喧嘩になったというかされたわけです。

うちは受験予備校なんだけど、その時揉めたのは
定期でやっている模擬試験の生徒さんの管理で、本来は
最低でも四人でやる仕事を、その元自衛隊は、○○○コーヒーの
女の子一人にやらせてて、そういう喧嘩になったんだけど、
でも責任者はあくまで、その人だから、皆手伝いながらも
○○○コーヒーの女の子が結局ほとんどの試験の準備を
したんですよ。喧嘩も、もちろんその女の子が謝って、
念書を書いて終了。

そんで、その模擬試験が終わって、当然というか、
まあその女の子は過労とストレスで急遽辞めることになって
やめました。

それで…1年経って、今年は俺が、○○○コーヒーの子が
やった模擬試験の担当になりました。責任者は同じ人
だったんだけど、前例があったので、色々人にお願いして
なんとか前の女の子のようにならずに、まあ、人並みに
働いて試験を終了できました。

そんで、試験後の整理をしているときに、なんとなしに、
模擬試験の床が気になったんです。うちの学校のフロアは
良くあるあの、パズル式のはめ込むカーペットなんだけど
本当になんとなしに、取ってみたんです。

そしたら、○○○コーヒーのパックが、一つのパネルの下に
3〜4個、たたんだ状態でありました。全部とれないので、
そこからパネルを四個とってみたら、各パネルの下に、やっぱり
3〜4個。

受験は、二階層の、十二部屋を使うので、最後の作業に
なるであろう部屋を予測して、そこの床パネルも取ってみました。
そしたら、ビリッビリにやぶかれたであろう○○○のパック。

しかも、血で真っ黒。最後と思われるフロアと、
もう一個のフロアの床パネルの下は、確認できる限り
血とびりびりの○○○コーヒーの残骸で真っ黒。

本当気持ち悪かった。
細かいことをいうと、色々おかしなこともあったけど、
たぶんその子なんじゃないかと思う。ガクガク。


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