[小便を掛けた者]

俺19歳まで滋賀県に住んでたんだけど、その時の話
引っ越す前に友達3人と車でドライブしてた。卒業式の後だったので思い出話でかなり盛り上がっていた
夜の11時半くらいになって友達の1人がいきなり「船で琵琶湖に入ろうや!」と言い出した。夜の琵琶湖は真っ黒でそこの浜は心霊スポットだったので嫌だったが盛り上がって断れる雰囲気じゃなかった
二人乗りの船はそこらじゅうに積んであるので協力して二艘を岸付近に浮かべた
じゃんけんで2:2に別れてオールで漕いで岸から離れた

まだ3月で寒かったので「落ちるなよ!落ちたら死ぬぞw」とか大声で言い合いながら漕いで行った
結構沖の方まで行って(150Mくらいかな)疲れたから休もうって事になってそこに浮かんで喋ってた
その時さっきまで穏やかだった波がだんだん強くなってきて、危ないなって思って「もう戻ろう!」って叫んだ。一緒に乗ってた奴も焦って頷いてた
そしたら向こうが「ここでションベンしたら気持ち良さそうだから先戻って!すぐ追う」って言ってきたので岸に向かって漕ぎ始めた

俺のグループの船が先に岸に着いた。あいつら何してんだとか話しながら1分程たったくらいにやっと影が見えてきた(と言っても距離は20M程です)
かなり騒ぎながら焦りながら必死で濃いできていたのでそいつらが岸に着いた時「どうしたの?」って聞いたらそいつらが「水中から人の頭が水面に出てきた!」って言ったので俺はまたこいつら言ってるって思ってた
と言うのもこいつらは普段からふざけてばかりだからだったからです
その後また車に乗り込んで山の方に行ったんですが車の中でもそいつらはずっとその話をしてた。
突然俺と一緒に船に乗った運転手の奴が「いい加減にしろ!」ってキレて車から降りた
仕方ないからみんな降りてジュース買ったりして機嫌を取ってた。するとそいつがいきなり号泣しだして「俺、女の声聞いた」って言い出した。俺は背筋がゾクッとして皆無口になった

続く