バンコクに行ったときのことです。
カオサンロードという有名な安宿街から近い、
8階建てくらいのショッピングセンターに行きました。
そのショッピングセンターは建築基準法違反ということで
取り壊しを待っているとのことでしたが、1〜2階はまだ
営業していました。
そのショッピングセンターは1階から一番上まですべて
吹き抜けになっており、エレベータから全体を
見渡せるつくりになっています。
吹き抜けの3階から上は暗かったですが、なぜかエレベータは
動いていたので、興味本位から乗ってみました。
外は真昼で、まったく恐怖感などはありませんでした。
エレベータにのってとりあえず7階のボタンを押すと、
ゴウンとという音とともに、上昇をはじめました。
3階を越えると、1階から見上げたときはわかりません
でしたが、上からはほとんど光が入らないことがわかりました。
吹き抜けの下のほうから光が入ってくるだけで、今いる階は
ほとんど何も見えないのです。
4,5,6階といくにつれ、より暗闇が深くなります。
外が南国の真昼だとは信じられないような暗さです。
乗ってみたことを非常に後悔しましたが、いまさら
止められません。
そして、7階に到着し、ゆっくりとドアが開きました。
続く