[開かずの間]
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朱鷺色の伊達巻までちゃんと着ててさ、おおっ!って思って
◎をみたらさ…あったんだよ!おまむこ!!!!!!!!!!
正確に言うと穴があいててさ、そこに竹筒があって、布が螺旋状に
詰め込まれていたんだよ。予想だけど、そこにお湯でもしみ込ませて
挿入してたんだろうね。ああ…結核でお嫁さんもらえなかった人が
いて、これを奥さんにしてたんだろうなぁって。

なんだか貞操観念の強かった時代の人妻を無理やり陵辱したような罪悪感
にとらわれて、ごめんなーって。きちんと元通りにしてやって。その日は
もう夜遅くなってしまってたんで、風呂入ってメシ食ってぐっすり寝たんだ。
んで次の日、妹のマイナスイオンブラシ持って、おわびに髪でもすいて
やろうって、またあかずの間に入ったんだ。
したらさ…口からなんか出てるの。舌を噛んでるみたいな…ぐるぐるとした
茶色状のものがでてるの…なんじゃこりゃ!!!!!って思ったけど、ここで
逃げると余計怖くなるって思って勇気を出して近づいてみたんだよ。
案の定、包帯みたいなただの布で、よかった!!!昨日触った拍子に出ちゃった
んだなぁって思って首をもったとたんに…首もげちゃったんだよぉ!!!!
正確に言うと、首の下から包帯に巻かれた骨がぷら〜んってぶら下がってたんだ。

寺だろ?うち。たぶん若くして死んだおねぇちゃんかなんかの死体を
掘り起こして人形にして・・・奥さんにしてたんじゃないかな。

指・・・入れなきゃ良かった。

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