[ET]

これは先週、俺が初めて体験した心霊体験(?)。
かなり長いですすいません。

先週の火曜日、俺は友人Aと岩盤浴に行った。
岩盤浴ってのは、今流行りのサウナみたいなやつ(わかるだろうけど)。

とりあえず入ろうって事になって、二人で足湯→岩盤→クールダウンを繰り返してたんだが、2週目でAが早くもバテ始めて「さきに風呂入って二階で待ってるわ」とさっさと退室。

で、見栄はりの俺が一人で3週目の足湯につかっていた時の事。
既に時間は10時を過ぎていた(営業終了40分前)。

「ガチャ」っと誰かが足湯室に入ってきた。
ソイツの顔をみて、俺は少しギョッとした。

若そうなのにシワシワの肌、目は膿んだ様な黄色。で、めっちゃニヤニヤ見てくる。
こういっちゃ悪いけど、本当に怪物みたいな風貌だった。
ETみたいな。

当然「気味悪いヤツと当たっちまったなぁ」と俺は思ったわけだ。
行った事ある人は分かると思うけど、岩盤浴ってのは軽いルールみたいなのがあって「足湯5分→岩盤浴10分→クールダウン10分」みたいな時間目安がある。あくまで目安だけど。

つまり、ほぼ同時刻に足湯室に入室したって事は、俺が岩盤浴に移ればETも岩盤浴に、俺がクールダウンしてれば、ETもクールダウンする為に部屋に入ってくるワケだ。
結果、時間目安通りに移動すれば、コイツからは逃げられない。
しかも、ナイスタイミングで室内には誰もいない(全室)。

ETもクールダウンする為に部屋に入ってくるワケだ。
結果、時間目安通りに移動すれば、コイツからは逃げられない。しかも、ナイスタイミングで室内には誰もいない(全室)。

どうしよう…まだAのヤツ風呂入ってるだろうから「もうギブアップしたの?」とか言われんのも嫌だしなぁ。でも、こういう肌病で岩盤浴通ってる人かも。とか考えてるうちに、5分たったのでETに目を合わせないように(あっちはメッチャ俺の事見てたけど)岩盤浴室へ向かった。

岩盤浴室には、やはり他の客はいなかった。俺のタオル(陣地)の隣にタオルが敷いてある。
あ、あああいつ、こんな空いてんのに態々俺の隣にタオル敷きやがった!
この頃から、微妙に恐怖に変わり始めてた。岩盤浴室はうす暗く、小音でBGMが流れてるくらいで、恐ろしく静か。怖くて目を閉じれない。

その時、ギイッとETが入ってきた。薄目で見る俺。薄暗くて良くは分からなかったが、ETはキョロキョロした後で、タオルに寝るのではなく、ベンチ(室内にベンチがある)に座った。

で、めっっちゃ俺を見てる。
コイツおかしい。今更危機感が募ってきた(遅)。
で、しばらくして、今度はベンチから足を伸ばして、うつ伏せ状態の俺の足の爪先に、爪先をチョンチョンと当てて「えへへへ」って笑ってくるではないか!

ひぇー!もう岩盤効果か緊張か分からない汗かきながら逃げるように退室したかったんだけど、まぁ怖くて動けなくて。

10分が目安の岩盤浴室内に、20分近く動けずにいた。
結局、ETは飽きたのかなんなのかすんなり途中で退室。

俺は風呂で鉢合わせになるのを恐れ、一旦クールダウン室に入って時を待った。

で、そのクールダウン室ってのは、窓開いてて網戸なだけの、普通の部屋なのよ。それでも冬だから、十分クールダウンにはなるワケ。そこで一人水飲みながら、ETもう帰ったかなとか、タイミング良くA来ねぇかなとか、びくびく考えてた…ら。

「ねぇーえ!」
と、突然網戸の向こうの暗闇から…聞こえてきた。もう頭おかしくなるかと思った。ETの声だ…。幸い、声の主の距離は遠かった。でも「あ"ー!!」とか「だれー!?」とか色々叫んでる+網戸の向こうは軽く森で、もちろん怖くないハズがない。

俺はまた動けず、変に構えたまま静止していた。で、声が聞こえなくなって3分程。
「今だ!」タイミングを見計らって、恐怖に耐えながら逃げ出そうとした時、網戸のもうすぐそばから「ねえー!」と。

そっからはふっきれて「うぎゃあぁあぁああぁあー」と半泣き&大声で逃げてきました。
まぁその後は熱出た程度で何も起きてないから、心霊的なモンじゃあないと思うけど。あ、でも、あのあとから異常に頭皮、顔中が痒い。痒いて痒いて毛が抜けて、気付いたらアイツになっていそうで怖い。

当然それからは行ってない。多分いかない。当方、福島県民です。
同県民の皆様、深夜の岩盤浴にはお気を付けを。


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