[ミンキーモモ]
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・・・・まともに死体と「目が合ってしまった」・・・・
一目散に逃げようとしたその時、友人が、
「四方八方に何か散らばってるが・・・・ありゃ何だ???」
「何、のん気な事言ってんだよ。アホ!」と私。
が・・・・足元を見れば、
確かに「何かを細かく切り刻んだもの」が散らばっていた・・・・・
紙のような物もあれば、薄いプラスチックのようなものもあった。
比較的「大きな破片」もあったので、適当に拾い、
「御遺体」から離れて並べてみると・・・何かの絵?女の子みたいだな。
その間、友人は近くの公衆電話へ一目散。当然110番通報。
戻ってきて言うなり、「(警察が)着くまでここにいてくれってさ。」
「・・・・・マジかよ・・・・」このときは本当に鬱になった。
と・・・・・白い紙切れが近くにある事にふと気が付いた。
私達から向かって右数m先の所に・・・・
「現状維持なんじゃねーのか??」という友人の声を無視し、
私は紙切れを拾った。

その紙切れにはこう書いてあった。
「ノロウ。ノロウ。コノヨノスベテヲノロウ。ワガウラミ、トワニハツルコトナシ。」
私は寒毛立った・・・・これ、遺書じゃねーの???
恐る恐る「御遺体」の方へ目を向けてみると・・・・
何と顔がこっちの方にむいてるじゃあ〜りませんか・・・・(T_T)
全身黒こげ・・・頭髪は燃え尽き、
口の一部は腐ったのかハエに食われたのか、一部骨が露出している様にも見えた。
・・・・ここまでひどく焼けてるとなると、ガソリンかぶったみたいだな・・・
(実は当時、私は科学を専攻していた院生でした・・・)
もともと生物の肉体はそう簡単には燃えない。
総体重の半分は水分なのだから、
「全身黒こげ」となると相当量の可燃性物質を浴びてから、自らに火を放ったとしか考えが付かなかった。
そうこうしている内に警察が到着。
初めて「事情徴収」受けましたです。はい。
担当のおまわりさんが「とんだもの見つけちゃったねぇ」と苦笑いしながら、私に言った。
私は「はぁ・・・・」としか返答のしようがなかった。

続く