[化け物]

読むな危険・・読むな危険・・読むな危険・・読むな危険・・読むな危険・・読むな危険・・読むな危険・・

この話は私がこの怪異を体験した知り合いの警察官からじかに聞いたものである。
(彼は震えながら私にその一部始終を打ち明けてくれた。彼はその間中、ずっと小刻みに震えていた)
警察官はその任務上からか、怪異の体験率は一般人よりずっと多いと言う。
しかし、彼の遭遇した悪夢はすべての警察官のそれを上回るであろう。(前置きが長くなった。始めよう)

 彼は交番に勤務しており、(所謂外勤というもの)その日は夜勤のため、夜中中ずっと交番に詰めていた。
午前の二時が過ぎたので、いつも通り彼は懐中電灯をぶら下げて真っ暗な街をパトロールに出かけた。
人気の無い路地をしばらく歩いていると、電灯の下に人がうずくまっているのが見えた。
不審に思った彼は用心深く、一歩一歩近づいていった・・・。
 うずくまっている人間はどうやら女性のようであった。髪はぼさぼさで背中の中頃まで伸びていた。
白いコートは薄汚れていた。「フシュー、フシュー」と不気味な呼吸音を響かせていた。
 彼は後ろから恐る恐る声をかけた。「あの〜、どこか具合でも悪くされたのですか?」
それまでうずくまっていたのが「バッ!!」と彼の方を振り向いた。
 警察官の悲鳴が響いた。

悪夢の始まりであった

続く