[ばばばーん]

大学のときの話。
友人のアパートに遊びに行ったとき、部屋でゲームしていると
隣の部屋から女性の声で「ばばばばばば〜ん」「ううううが〜ん」って
半笑いで叫ぶ声が聞こえてきた。
友人は「うるさいから何回も注意したんだけどなかなか直らんのよ」って
言ってて、あまりにうるさいから俺が壁をバーンて何回かたたくと
声は止んだ。でもしばらくするとまた、「ばばば〜ん♪」って声がして
また、俺が壁をバーンって叩くと声が止んだ。
別の日にそいつの部屋にいったら、また「バンバンバンバ〜ン」って声がして
「まだ、なおってないのかよ。隣の住人頭いかれとるで」って友人に言ったら
「まぁしょうがないよ」ってやけに元気がない。俺がまた壁を叩こうとすると
「もうええやん」って友人って言うから、「こういうのはきつく言わんとあかんで」
っていって壁をバーンって叩くと、さらにでかい声で「バーンバーンバーン」って声がした。
俺は隣の奴はなめとると思って、どなりこんだろって思って隣の部屋にいってチャイムを鳴らした。
応答がなかった。「ちょっとお話があるんでドアのところにでてきてください」って言っても応答なし。
で仕方なくあきらめて、友人と外に飯を食べにでかけた。
飯を食いながら友人が言った。
「おらんのよ、あの部屋に住んでる人はおらんのよ
 この前、となりの部屋に大家さん部屋見学の人がきたから
 わかるんよ。今、住んでる人はおらんのよ。だから、もう
 この話はやめてくれ」


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