[憑依]
私の母が○山エロクトロニクス(○山市○金にあったが、平成不況で倒産して今は無い)
という会社でパートをしていた頃、そのパート仲間のAさんの家に起きた話です。
ある日からAさんのお姑さんの言動が変に他人行儀でお上品な物に変わり、
それに相反してお漏らしをする様になったのだそうです。
本人に粗相について言うと、「わたくしはそんな事はいたしません」と
全く他人事の様な返事が帰って来る。
温厚元気でつい先日も町内の敬老会の旅行に行っていたような人が
かくもボケてしまうのかと家族一同が暗澹たる気持ちでいた中、
Aさんは藁にも縋る思いで近隣では知られた霊能力者のBさんを尋ねました。
BさんはAさんの話を聞くと、おかしくなる前後のお姑さんの動向を尋ね、
その頃に撮った写真を求められました。
丁度敬老会の旅行の記念写真があったのでこれを見せると、
お姑さんの背後に赤ん坊を抱いた和装のご婦人の霊が写っている写真が
あったそうです。
実は先の敬老会の旅行では広島原爆資料館を訪ねたらしいのですが、
その際、お姑さんは原爆犠牲者の霊に憐れみをかけ過ぎた為、
霊が救済を求めてくっ付いて来てしまったらしく、
上品な物腰は婦人の、失禁は赤ん坊の霊の所為だった訳です。
その後、何をしたのかは分かりませんが、とにかく除霊は成功し、
体力の落ちたお姑さんは○山市中央病院に入院する事になりました。
続く