[憑依]
前ページ

ある日、Aさんがお姑さんの世話の為に病院に行くと、何やら病室が騒がしい。
どうしたのかと思えば騒ぎの元凶はお姑さんで、
霊に憑依される以前の状態に戻っていた筈が
急に乱暴な性格になって暴れだしたという事でした。
Aさんは医者と一緒になってお姑さんを押さえ付け、
その後の準備の為に一端病室を後にしました。
するとお姑さんは、
「あのガキゃ、寿司を持って来たくせに食わせずに帰りやがった」
と吐き捨てたのだそうです。
事実、Aさんはお見舞いにお寿司のパックを持って行ったのですが
場合が場合だった為に出しそびれてしまっていたのです。
一体、言っても見せてもいないその事が何故お姑さんに分かったのか。
実はお姑さんが入った病室では数日前に男性患者が亡くなっており、
今度はその方(健康な時は粗暴だったらしい)の霊が取り憑いていたのです。
これもBさんにお願いして祓って貰ったそうですが、
Bさんの言によると、一度取り憑かれると道筋の様なものが出来て、
次々新たに取り憑かれ易くなってしまうのだそうです。

このBさんという方は同市の○庄という町にある神社の方で、
実は夜泣き疳の虫封じ、姓名判断といった方面が専門らしく、
問題のある者の氏名生年月日を伝えると、
そこから色々と相談事の答えを導き出して下さるのだそうです。
最近知った事なのですが、私の母が私の父(故人)の病気を相談すると、
血液の巡りに関る病だと言い当て、漢方の処方箋を書いて下さった由。
(実は父は急性骨髄性白血病でしたが、気丈とは言い難い母に知れると
態度に出て父にばれてしまうとの考えから、
当時家族で病気の真相を知る者は私と兄だけでした)
白血病患者は治療の副作用による免疫低下から滅菌室に入院する事になる
ので勝手に外部処方の薬を与える事は叶わず、
母は今もその事を残念がっています。
私は直接会った事は無いので半信半疑といった所です。

あ、今気がついたけど、冒頭に書いた会社名
エ「ロ」クトロニクスじゃなくエ「レ」クトロニクスの間違いです。
(死ぬ程洒落にならない恥かしさだ…シクシク)

次の話

Part14menu
top