Bと同じく6と答えたDがKに聞いた。
「その38って、何がいた?」
「んとね、多分みんな見えたのが逆さづりの人形でしょ、おいかけてきた人間いりのが
ひとつ、ガイコツっぽいのと、ゾンビっぽいのと、のっぺらぼうの人形と、あと最後の
おきあがるやつ。これで6だよね。
あたしがほかに見たのは向こうを向いてしゃがみこんでる小学生と、
首からうえがないのに泣き声をたててるお姉さんと、うつろな目をしたおじさんと……」
おいおいおいおい!
Bは疑わしそうにKを見ている。
「おばあちゃんが倒れてて踏んづけそうになったのとー」
Kはよどみなくあげていく。
「ちょっ、もう、いいよ! いいから!」
俺は思わずKを制止してしまった。
「……ここ、『出る』ってことなんだろ?」
Kはにこっ、と笑ってそうだよ、と答えた。俺は頭を抱えた。
「23なら大丈夫だよ。ふつうくらいだって」
- 結局BとDはKの解説つきでもう一回入りたいと言い出し、Aもそれにのった。
Aが頑張ったのはAとKは付き合ってたからっていうのもあると思うけど……
俺とCは断固拒否して、二人で顔を見合わせつつジュースをすすった。
Bは出てきてもお前らドッキリじゃねーだろーな、とか言ってた。すげー羨ましかった。
ドッキリならどんなにいいか……DはKの解説で『見えちゃった』のが2つ。
あとAは5つだか6つだか増えたらしくて青い顔してた。
その後俺は「ちょっぴり見えるふつうの人」くらいにはなってしまったらしく、
心霊スポットには絶対に行かないと決心を硬くした。そんなとこいかなくても見えるときは
見えるけどなorz
長い上に番号振りミスったりしてすまん。読んでくれた人ありがと。
お化け屋敷の地味な仕掛けには気をつけろよ。