[母のメモ]
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ふすまを開けると、昨日殺されたはず の母はいませんでした。
おれは凄くほっとしてその場にへたりこんでしまいました。
「何してるんだ?」
「うああああっ!」
後ろに父が居ました。
俺は凄い表情をしてただろうと思います。「け 、会社は、、?」
「やっぱり父さん、今日は会社を休むよ。」
ふと見ると、父は金づちやのこぎりの入った大具道具を持っています。
「そ、それは、、?」
「ああ、たまには日曜大工でもしようと思ってな」
淡々とした口調で父は言います。
母は居なかった。でも父はの こぎりを持ってきた。
俺は落ち着いて考えてみようと思い、キッチンで水を飲みました。

水を飲んだ後、なにか臭いがすることに気付きました。
ハエが飛んでいます、床下収納に向かって。

床下を開けると、母が居ました。小さく体を折り畳んで。
おれは状況を飲み込めないまま、泣いていました。
「仕方なかったんだ…」すぐそばに父がいました。
「なんで、、」
「母さんは、お前と父さんを捨てて、他の男と出ていこうとしたんだ…
借金までつくって…その上、父さんを殺そうとしたんだ…」
俺は返事ができませんでした。昨日まで平穏だったこの家がもう
自分の家だとは思えなくなってきました。
「父さん、片付けるから」そう言って父はのこぎりを持ちました。
俺は見ていられなく、自室に入り ました。

どうしたらいいのか全くわからない。
警察に電話するべきだろうか、父を擁護するべきだろうか
いろんなことがぐちゃぐちゃになって思考ができなくなりました。

何かがベットの下に何か落ちていました。
メモのようでした。
おそるおそる中を見ると、なぐり書きの字でこう書いてありました。


「●●(俺の名前)はやくにげて。パパはくるってる。ママ」


その後、父は母と一緒にいなくなってしまいました。
以上です。では


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