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トントントントン

誰かが運転席側の窓を外から叩いた。オレは目覚めた。
40代半ばくらいの男性だった。
バックミラーを見るとオレらの後ろに車が止まっていた。
車の中には奥さんらしき女性と小学生くらいの子供が2人いた。

男「どうしたんですか?大丈夫ですか?」
オレ「えっ?オレら・・・・・」
男「私たちがトンネルに差し掛かった時、あなた達の車が止まっていたんですよ」
オレ「あ、すんません。今動かします」
A、B、C3人とも起きた。
キーを回すとエンジンがかかった。
トンネルを抜けると天下茶屋峠には数人の人がいた。
時計を見ると朝8時を過ぎていた。

オレは天下茶屋峠を下り、新御坂トンネルを通った。
10時過ぎにオレらは無事に寮にたどり着いた。

昨夜の出来事は夢だったのだろうか?
みんな無言だった。
部屋に戻ってオレは寝た。
夕方起きて部屋の窓を開けた。
オレの部屋からは駐車場が見える。
オレの車も見える。
バンパーがへこんでいた。

おわり


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