[サリーさんの占い]
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そしてBは、私の封筒も見せろ!と要求してきた。
だが冗談じゃない!この罰当たりめがッ!お前だけ呪われろォ!
と断った。しばらくは私も開封日「七月九日」を指折り数えてドキドキしていたが
・・・やがてそんな事忘れてしまった。
・・・そして「七月九日」その日Bは昼近くなっても学校に来る事は無かった。
職員室が慌ただしい。
四時間目の授業は自習になった。
・・・どうやらBが通学途中にバイクで事故ったらしい!
交差点で左折トラックの内輪差に巻き込まれて、
そのまま運転手は気付かずBを引きずったまましばらく走行。
Bは顔面をアスファルトに削られ重体に!
・・・!!
その時私は思い出した!
「サリーさんの封筒」
・・・今日が私の開封日!
きっとBの封筒には
「事故を起こすから、しばらくバイクに乗るな」
とでも書いてあるはずだったのかも知れない。
そんな事を考えると恐ろしくなって、私はたまらず急いで家に帰った。
・・・「サリーさんの封筒」を開けなければ!
・・・Bはおそらくサリーさんを無視したために死ぬだろう。
・・・俺はイヤだ!死にたくない!!

家に帰った私はメリーさんの封筒を引き出しから取出した。
開封日は「七月九日」今日である事を確認した私は封筒を開いた!
・・そこには便箋が一枚。
年寄りが書いたと思われる、震えた文字でこう書かれていた。
「友達は事故を起こす運命。もう元にはもどらない。」
・・・私は涙と震えが止まらなかった。
サリーさん・・・あなたの占いは当たってます。
でも!彼を救う方法は無かったのでしょうか?
私はBはもう助からないんだなという事をこの手紙から悟り
しばらく学校を休み恐怖と悲しみに震えて過ごした。
後日談
Bの事故から三ヵ月が過ぎた秋の日。
私は日本の医療技術の素晴らしさを知る。

わがクラスに、カールスモーキー石井似のイケメンがやってきた。
・・・だが転校生ではない。

何と彼はあの日事故で顔面をグチャグチャにしてしまった
・・・B本人だった!

顔を失ったBは、整形手術により、別人の男前になって退院してきやがった!
サリーさん・・・あなたの占いは当たってます。
「もう元にはもどらない」
・・・顔がw

サリーさんについてはまだエピソードがあるので、その内また。


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