[6歳・・]
前頁

居間の廊下へ通じる襖は空けっ放しでした、『ドンドンドン!』と音のする階段の方を見ていると
3歳くらいの男の子が降りてきて、そのまま居間に入ってきたんです。

両隣の家にも他県ナンバーの車が止まってましたので、自分はその子がイタズラで2階のベランダ
越しに侵入してきて降りてきたんだなと思ってました。

その子は、コタツをはさんで向こう側につまずいたかなにかでうつ伏せに倒れてしまったんです。
怒ってやらなきゃなと思い、布団から出てコタツを廻りその子の所へ。
その子はコタツ布団の上で、うつ伏せ状態でもがいてましたw
「しょーがねぇなぁ」と思い、その子の脇を持って立たせ、こちらに向かせて叱ろうかと思った
瞬間でした。

髪の毛の有った後頭部が顔になっちゃったんですよ!
オカルト映画とかでよくある、首が180度回転してこちらを向くっていうのではなく、瞬間的に
後頭部だった所が顔になったんです。
つまり、体は向こうを向いているのに顔は自分を見てるんです。
自分の体制はウンコ座り。頭だけこっち向きの男の子との目線と自分の目線は正対状態。

正直、おしっこチビりました。。。
それまでは、その子の体温だとか肉感とか有ったんですけど、人間だとばかり思っていた男の子が
実はそうではなかったと理解した瞬間、その子の体温も感じなくなり、冷たい丸太を両手で持って
いる様な感覚になりました。

生まれて初めて「恐怖」ってのを味わいました。このまま殺されるんじゃぁないかとか。
おしっこって本当にチビるんですねwしかも屁まで「ププッ」って出ましたよwww

手を離そうと思っても体が動かない…。
すると男の子が「6歳…」って言うんですよ。
なにか訴えるような顔つきでした。体はもちろん向こうを向いたままです。
どうみても2、3歳の子なんですけど、「6歳」って。
自分は声も出なくなってて、「うんうん、そうかそうか」と言うつもりが「ぅぅ、ぅぅ」
としか言えず。

すると又その子が「6歳…」って言うんですよ。
そして自分は「ぅぅ、ぅぅ」

この時は全身に鳥肌が立ってました。

続く