[少年の悲劇]

これは看護婦(いまは看護士 ですね)をやっていた友人から聞いた話です。

彼女の勤めていた病院は、小さくどちらかというと診療所といった感じでしたが、
病院スタッフや患者はみな仲がよくて、患者さんも病気を患っているのが
信じれらないくらいに、明るい院内で、ドクターの腕もいいこともあり、
地元民の間では評判がよく、そこそこ繁盛してました。


あんな事件が起きるまでは…

ある夜、ナースコールが鳴り響きました。
見るとコールしている部屋は44号室(不吉とされていますが、知人の病院の院長は
そういった迷信を信じていなかったそうです)
3日前に部活中のケガで運ばれ、手術をした少年の入院している部屋でした。
術後間もない少年に、何かあったのかと 44号室へと急ぎました

病室を覗くと、少年が下腹部を丸出しにしたまま、ベットの上で呆然としていました
「どうしたの?」問うと、少年は羞恥からか、少し躊躇した後、呟きました。

「チンコが…勃たないんだ…」

「え!?」
友人は大変驚きましたが、
絶望を隠せない様子の少年に冷静に語りかけました。
「きっと、慣れない環境で疲れてるんだよ、大丈…」
「何が大丈夫なもんか!俺はな、自慢じゃないがいつ、なんどきでも
おかずなくたってオナニーできるヤツだったんだよ!
ちくちょう!こんなの…はじめてだ
せっかくナース見放題なのに…ちくしょう…ちくしょう…」
友人の言葉を遮り、多少下品ながらも、苦悶の表情で呟く少年に
友人は何もかける言葉が見つからず、
とりあえず今夜は寝て明日また落ち着いて挑戦するように告げ、部屋を出たそうです
部屋を出た後、少年がもらす嗚咽が、今も耳に残っているそうです。

続く