[仲間]
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その夜は農家の軒先で休みました。家主は私たちが怖かったろうと思います。
なけなしの食料も分けてくれましたが、脅したわけではありません。
よく、我々が満州であこぎな事をしたと言われますが、どこの軍隊もみな同
じです。 ハラを少し満たして皆は寝ました、疲れ切っていました。
もう、見張りを立てる様なこともありませんでした。 
そしてその瞬間がきました・・・・   いきなり「パーン」「タターン」
相手が露兵なのかわかりません・・・さらに手榴弾の炸裂「キーン」と
いきなり耳鳴りがなり炸裂音など聞こえませんでした。私は腰の14年式を
出し応戦しますが敵が見えない2〜3m這って進むと○○が・・・呼んで
も動きません。 ○○軍曹が騎兵銃を持って向こうに走ります。
発射光に拳銃を2発、1人飛び出します・・・平服のゲリラか山賊です。 
もう1人・・・頭に当たったのによろよろ歩いてきます。もう1発・・・
納屋の向こうへ軍曹を探しに出たその時・・・
腹を何かが通りました・・・さらにもう1つ、そして背中にタバコの火を押し
付けられたようでした。数m前には軍曹が・・・すでに数人に毟られていま
した。そいつらに拳銃を全弾撃ったと思いますが、もうわかりません。
そこからは何も思い出せませんでした。

涙がぼろぼろこぼれる横を彼女が通リ過ぎると体が動くようになりました。
皆も泣いていました。
この年齢も職業もちがう8人がなぜまた知り合えたのか、よくわかりました。

さすがに仰天した私たちは、ある霊能者を直ぐに尋ね一部始終を話しました。
その霊能者いわく、8人は非常に強い無念と不思議な因果に導かれ現世にいたった
と・・・そのため不思議な目にあうのだと・・・その因果を断ち切るには
この話を明かせと。
ただし明かされた者には、それなりの念が移るので危ないと・・・よって
出来るだけ多くの者に明かし1人が受ける念を小さくしろと・・・

長々と読んでくださった方ありがとうございます。
こんなのただの作り話です、お気になさらない様。
ただ、   何かあったら、ごめんなさい。


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