[時が止まる場所]
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俺は責任から、携帯のアドレスをずっと変えずにいた。
するとAがいなくなってから半年たった頃、突然Aから着信があった。
気付くのが遅かった、着信があったのは二時間くらい前。
古い携帯で単純なアドレスだったので、出会い系メールやワンギリもあって
基本的に着信は無視していた。
Aに電話をかけると、Aはでなかった。
それから二日間、一日に何度も電話をし続けた。
すると、二日目に遂にAが出た。

Aはまず「今まで出れなくてスマン、いま遠くの親戚の家で暮らしている」と言った。
そして、Aは「あの時はスマン、本当に恐ろしい事があった」と話し出した。

Aの話をまとめると、まず幼い頃の話からしなくてはならないのだが・・・
Aは弟を振り切って物陰に隠れようとしていた。
そして気付いたら夜だった、母に手を引っ張られていた。
そのときは本当に記憶がなかったらしい。
それで家に帰ったのだが、その頃から変な夢を見るようになったらしい。
まず、自分は洞窟に入っていく。
最初は周りが見えるのだが、奥に進むと真っ暗闇になってるらしい。
そして、気付いたら目の前に壁がある。
どうやら洞窟はそこで行き止まりらしい。

すると足元から風が吹いている。
よく見ると、足元に穴があり、奥の方に不思議に光るキノコがあるらしい。
そして、そのキノコを覗き込むと洞窟は消え、
自分の周りをキラキラとラメの様に光る黒い影がバレリーナのように躍る。

そしてその半年前の方の話になる。
Aはライブの帰り道、俺と一緒にあの場所に行く。
場所はなんとなくしか覚えていなかったらしいが、
その場所に行った瞬間、前回と同じ感じに時間が止まっていた。
しかし、今回は何か違ったらしい。
なんと、自分の周りを、夢で見たのと同じように
黒い影がくるくるラメのようなものを撒き散らしながら回転していた。
あ、前回は止まった事すら気付いてなくて
今回は止まった事には気付いてたらしい。

それでAは怖くなり、最初は動けなかったんだが
だんだんわけが分からなくなってしまっていたらしい。
とりあえずがむしゃらに動こうとしても、体が全く動かない。
この辺の描写はあまり覚えてないが、
とりあえずヤバイと思って必死だったらしい。
それで、気付くと回りが明るくなっていた。

ついに体が動いた。
気が狂いそうになりながらも、
Aは俺の手をとって必死に逃げた。
そして墓で迷い、疲れきったAは嘔吐した。
それからは前に書いたとおり。
一週間は恐怖で食事ものどを通らず、何もできなかったらしい。
そして、この地を離れなくてはいけないと思ったAは、
とりあえず親戚の家に行くことにしたらしい。
そこは行動力があるAらしいと思った。
何日か親には言ってなかったが、
親戚が連絡を入れたみたいだ。
そして、親戚から家族に連絡が行ったのを知って、
家族に
「恋愛でいざこざがあった、この事は他人に話さないで欲しい」
と伝えたみたいだ。

Aはたまに夢でみるキラキラの影と、
昔あった「時が止まった」の話は全く関係ないものと思っていたらしい。
接点すら考えなかったみたいだ。
そして俺から連絡が来てもただ怖かったのだが、
落ち着いてみると俺の事も心配になった。
しかも最近俺からあまり連絡が来なくなり電話したらしい。

それで、昨日あったスレに書いた理由。
そのスレは「不可解な事件を教えてくれ」
みたいなスレタイだったんだが・・・

この間、俺はその夢を見てしまった。
だから夢の詳細は結構細かく書けた。
覚えてる、というか、俺が見たものと一緒だったのかもい知れない。
すまん、続きは無いというより進行形なのかもしれない。
とりあえずコレで終わりだ。

俺はもう一度検証してみたい・・・。
けどAの事もある。行くべきか。
とりあえず、Aと連絡を取ったのはこの後一度だけ。

あと時間が説明しにくいのだが、一応言っておくと
Aと電話したのは一年半前、俺が始めて「止まった」のは2年前だ。
半年ってかいたのは2年前から半年って意味なw


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