[神聖]

コレは俺が中学の時の話し。

精に対して興味を持ち出した当時、私はムけてなかった。
しかし、ムけてないのが常識だと思っていたのを
見事打ち砕いたのは…修学旅行での風呂。

私は恥ずかしさと自分への怒りが限界に足していたのだろう…
変なオーラを出していて、気付くと同族が私に話し掛けてきたのだ!
私は彼と互いのブツを凝視し、同士と認め合った。

彼とは、それから急激に仲が良くなった。
しかし、ムけてないと言うコンプレックスから、
私はその事について本を買ったり、
当時まだ普及が乏しかったインターネットも利用し様々な情報と知識を得た。

そして知った…私は火星…しかし彼は神聖だったのだッッッッ!!!
あぁ…私は知り過ぎていた…神聖がこの先、彼の運命をどれだけ苦しめてしまうか…
手に取るように想像が駆け巡った!
私は忠告なんて出来なかった…彼は親友と言える友だ傷付けたくない…
しかし、彼が初Hの時にどんな思いをするかと考えたなら、今言うべきなのか…
私は日々、彼とともにいる時間にも、そんな葛藤の中にいた。

そんな私がモタモタしていると…
彼は行動に出たのだ!!
「俺!!ムいてみる!!」

それは無駄なんだよ…君は神聖なんだ…
「俺さ○○から聞いたんだ!
○○もムけてなかったけど…3日間ぐらいムいたままにして
痛いの我慢してたら完璧になったそうなんだ!
俺さ…賭けてみるよ!!」

やめろー!!!無駄なんだよ…神聖なんだから…
しかし私はそんな言えるワケなかった…
『お…おう頑張れよ!応援してりよ!』
「何言ってんだよ!お前も一緒にチャレンジしようぜ!」
『わ…わかった!』

そして私達は人目に隠れて、お互いにムいたのを確認しあい…
「イテテ!服に付いたらイテー!コレ本当大丈夫かよ!」
とか言いながら帰途に着いた…
しかし…この事が後に事件を起こした…

翌日、彼は学校を休んでいた。
[私は昨日の事が関係しているんじゃないのか…]
と薄々気付いていたが、知らぬフリをした。

その次の日(休日)…
彼から電話が入った…明らかにヤバイ口調だった…
「□□…なんか変なんだ…お前はどうなった?」
『俺は…痛くなって途中でやめちゃった…』
「マジかよ!……イテ…ちょっとウチまで来てくれ…」

私は何が彼の身に起きているのか不安になり急いで駆け付けた。

続く